議会からの声に煮え切らない答弁を繰り返していた世田谷区長。 世田谷区の給食無償化は、決して区長が自身の手柄のように誇れるような経緯ではありません。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
昨日、東京都が”所得制限なし”高校授業料無償化の方針を打ち出しました。
所得制限なし高校授業料無償化!市区町村の給食無償化にかかる予算も1/2みてくれるよう。東京都すばらしい!→東京都、高校授業料を私立校含めて実質無償化へ…世帯年収910万円未満の制限を撤廃(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース https://t.co/XUNI6G5d2t
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) December 5, 2023
そして、市区町村が学校給食無償化をした場合、その経費の1/2も東京都が見てくれるよう。世田谷区の場合、来年度(令和6年度)の区立小中学校に在籍する児童、生徒の学校給食費無償化にかかる経費は約27億円。
経費負担に関する詳細な制度設計はまだ分かりませんので、今はなんとも言えませんが仮に、この1/2を東京都は見てくれるとすれば、13.5億円もの経費を”世田谷区の財布 ”から出さずに済みます。これは区の予算にたずさわるものとしては、大変ありがたい話。
それはさておき。
どうも世田谷区長が、世田谷区における給食無償化に至る経緯を忘れてしまったのかと思うようなツイートをしていました。何やら自分が給食無償化の先駆者であるかのような、、、
この区長のツイートを見て勘違いする方がいらっしゃるかもしれないので、正しく経緯を書いておきます。
そもそも、世田谷区議会では桃野も含め多くの議員が学校給食無償化を求めてきました。桃野が【所得制限なし、全ての子どもに等しく「給食費無償化」の実施を。食料高騰の今こそ、世田谷区は決断・実行すべき!】と議会で区長に訴えたのは2022年の6月です。その際、区長はやるともやらないとも言わず、いわば「検討していく」程度の答弁にとどまっています。以下、関連ブログ。
【先日の桃野の議会質問より。所得制限なし、全ての子どもに等しく「給食費無償化」の実施を。食料高騰の今こそ、世田谷区は決断・実行すべき!】(2022.06.14 桃野ブログ)
先日の桃野の議会質問より。所得制限なし、全ての子どもに等しく「給食費無償化」の実施を。食料高騰の今こそ、世田谷区は決断・実行すべき!
その後、東京23区の中でも「学校給食無償化」を決める区が登場し始め、他区に先を越されたと言うのが実際のところ。以下、関連ブログ。
【葛飾区に続け。世田谷区は学校給食無償化に関するNHKの取材に「検討中」と答えている模様。9/20の区議会本会議では、どのような答弁があるのか】(2022.09.14 桃野ブログ)
葛飾区に続け。世田谷区は学校給食無償化に関するNHKの取材に「検討中」と答えている模様。9/20の区議会本会議では、どのような答弁があるのか。
他区が先に給食無償化を決めてからは、世田谷区議会からもより強く区長に給食無償化を提言してきました。それでも煮え切らない答弁を繰り返す世田谷区長。
区長が給食無償化を表明したのは、自身の選挙(2023年4月)直前のタイミングでした。しかし、よくよく聞くと、これは1年間のみの限定措置というのが、当時の区長の施策。
これに対して、桃野は給食無償化は恒久的な施策とすべき!と訴えてきました。以下、関連ブログ。
【世田谷区議会本会議。本日代表質問を行いました。「学校給食は恒久的に無償化を」区長に求めたその結果はいかに】(2023.09.20 桃野ブログ)
恒久的な給食無償化を求める議会からの声にもジクジクと煮え切らない答弁をしていた世田谷区長。結局「来年度も引き続き給食無償化」と表明したのは2023年10月でした。
世田谷区の給食無償化をめぐる経緯は、決して世田谷区長が自身の手柄のように誇れるようなものではないのです。
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