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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2022-06-14

先日の桃野の議会質問より。所得制限なし、全ての子どもに等しく「給食費無償化」の実施を。食料高騰の今こそ、世田谷区は決断・実行すべき!

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

現在、 世田谷区議会は令和4年第二回定例会の会期中です。

本日は本会議2日目。

桃野は昨日(本会議初日)に、会派を代表して代表質問を行いました。テーマは以下の6つ。

1)保坂区政の3期目も終わろうとしているが、そろそろ「大業」を成すべきではないか

2)区長は本気で世田谷区民を守る気があるのか

3)DX担当の副区長を迎えて為すべきことについて

4)保坂区政で頻発する事務ミスについて

5)学校の災害対策について

6)学校と専門家との連携について

本日よりブログにて上記内容について、ご報告してまいります。

先ずは「1)保坂区政の3期目も終わろうとしているが、そろそろ「大業」を成すべきではないか」の趣旨で、学校給食無償化について。

6月7日の参議院内閣委員会にて「子ども家庭庁設置法案」などを審査するにあたり、明石市の泉房穂市長が参考人招致されました。泉市長の話は概ね以下の内容です。

長らく日本は少子化の加速や経済の停滞と言われているが、原因の一つが「我々の社会が子どもに冷たすぎること」だと思えてならない。子どもを本気で応援すれば人口減少の問題に歯止めがかけられる。経済も良くなっていく。実際に明石市では決断し、実行してきたので良くなってきた。明石市では子ども施策を展開し、人口が増え、地域経済が活性化している。明石市の施策は、経済的な負担軽減のための無料化と、寄り添う施策が特徴。無料化は18歳までの子ども医療費や中学生までの給食費の無償化など、5つの無料化を行なっている。全て所得制限なし、子どもに等しく対応している。しかし、これは自慢できることではない。世界では当たり前のことが日本では為されていない。日本政府がやらないからやむなく明石市がやっている。子どもたちには申し訳ない気持ち。遅まきながらやっているという気持ちだ。

 以上要約。

泉市長が「こどもを核としたまちづくり」を掲げ、財源を手当し、次々と子育てに関する無料化を実現してきたその実行力は賞賛に値します。一方、我が世田谷区の区長が自ら唱える「子ども・子育て応援都市宣言」の方はどうでしょう。

コロナの世界的流行、ロシアによるウクライナ侵攻、世界的な食糧高騰、

このような時代だからこそ本気で、子ども・子育て応援都市宣言に値する施策を決断、実行すべきです。

区長はツイッターで、政府の子ども関連の施策を繰り返し批判しています。例えば、6月4日、午前8時29分のツイートを引用します。

安倍元首相は少子化の進行を「国難」と叫んで、幼児教育・保育の無償化に踏み切ったが、なぜか3歳以上の限定実施。0歳から2歳までは保護者負担は変わらない。急いで完全無償化をめざすべきだ。「子ども家庭庁」が設立されるが、「家庭」を包括する「子育ての社会化」を社会が支える政策転換が必要だ。

 引用以上。

子育ての社会化?社会化ってそういう意味の言葉ではないし、文章の構造も複雑(?)ですよね。桃野には正直、何を言っているのかわからない部分もありますが、このツイートが「社会全体で子育てをする」という意味なら、その考えには、大賛成です。政府の施策に足らざるところがあるのも事実でしょう。

でも、これをツイートしているのは区長。

世田谷区の区長は、かつての社民党国会議員でしたが、その時代とは違い、今は行政組織のトップ、実行できる立場。ツイッターで政府を批判し溜飲を下げていてはいけません。

実際に恒久的な施策として給食費を無償化している明石市の他にも、食料品価格の高騰に対する緊急措置としてではありますが、給食費無償化を大阪市は既に実施済み、堺市が2学期から実施予定です。

世田谷区で、現区長の前に区長を務めていたのは熊本哲之氏。前熊本区政は二期8年でしたが、その期間に大きな仕事をしました。

子ども医療費無償化です。

先輩議員に聞くところでは、熊本区長が子ども医療費無償化に取り組み始めた当時、役所内は反対ムード一色。財源の問題から実現は困難だと、助役、今の副区長以下区職員は、熊本区長に激しく抵抗していたそうです。

ところが、これは世田谷区議会会議録、平成18年9月26日の福祉保健委員会の会議録を見れば記載がありますが、熊本区長は、財源を行政改革によって生み出し、子ども医療費無償化を実現。今や「中学生まで全ての子ども医療費無償化」は23区共通の施策になり、全国へと広がっています。

 さて話は戻り、給食費無償化。

世田谷区長は、今の社会状況の中だからこそ、安心して子育てに取り組んでもらうための一助となる施策として、所得制限のない給食費無料化を決断、実行すべきです。

給食費無償化はこれまで議会からも、繰り返し提言されている施策ですから、区長が決断しても、議会から強い反対が起こることはないはずです。

所得制限なしの学校給食費無償化を実現するための予算は新たに20億ほどの財源が必要ですが、子ども医療費無償化の歴史を振り返れば、これは十分に、行政改革で生み出せる金額。世田谷区の一般会計予算は3300億円規模なのですから。

今回の答弁を聞く限り、まだ区長の腰は定まらない様子。「給食費無償化についてこれから考えていく」という意味の発言でしたが、それでも桃野は「区長の心も少しは動いたのでは」との印象も持ちました。

桃野は、引き続き、給食費無償化、所得制限なく、全ての小中学生に等しく対応する無償化を目指し、区議会から提言を続けます。

質問、答弁の様子は以下の動画でご覧頂けます。学校給食無償化については、冒頭から5分30秒ほどの部分です。

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