「田母神・元航空幕僚長、逮捕」のニュースに触れ改めて。感謝の気持ちは金品で示してならない。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
軍事評論家で元航空幕僚長の田母神俊雄氏が逮捕されました。
家宅捜索や自宅前での取材(逮捕直前)、についても報道されていますが、田母神氏、世田谷区民だったんですね。初めて知りました。
さて田母神氏は、これまで2度の選挙に立候補し落選しています。
・2014年2月、東京都知事選に立候補して落選。
・2014年12月、衆院選東京12区で立候補して落選。
そのうち、都知事選にて公職選挙法に触れる行為(買収)があったというのが、今回の逮捕理由。報道によると以下の疑いがあるようです。
・都知事選後の3月、選挙運動の報酬として、選挙対策本部の事務局長に現金200万円を支払った。
・又事務局長と共謀し3月〜5月、選挙時に選挙運動をした報酬として5人に計280万円を支払った。
桃野は、これまで世田谷区議会議員選挙を2度経験(2期区議を務めさせて頂いております)していますが、その経験から言うと、実は公職選挙法というのは、非常に難しい。
どこまでが許されるのか、いわゆる”グレーゾーン”も多く、うっかりすると法に触れてしまうことにもなりかねません。
しかし、選挙に出る人間なら、絶対に踏み外してはならないこと。それは「金品の提供」に関するルールです。
「一生懸命やってくれてありがとう、少ない金額ですが・・・」
運動員に対して、これは絶対にダメ。
一生懸命、選挙を手伝って下さる方、いらっしゃいます。
桃野のような無所属の区議会議員の選挙を手伝ってくれる方は、何の見返りも求めず、純粋な気持ちで桃野を応援してくれる方ばかり。
そんな時、候補者は、感謝の気持ちとともに「何かお礼をしたい」と考えるのも又自然な気持ちではあるでしょう。
でも、それは絶対にダメ。
買収と見なされてしまうこともあるのです。
事務員、選挙カーの運転手、ウグイスさんなどについては、決められたルールに基づいて報酬を支払うことができる場合もあります。
でも、早朝から駅前に候補者と立って、「桃野よしふみを宜しくお願いします!」と声を張り上げて活動してくれる方(いわゆる運動員)には報酬として金品を渡すことはできません。
選挙というのは基本的に「お金を持っている人が、お金を持ってない人に対して有利にならないように」とルールが決められています。
もしも、運動員に報酬を支払うことができれば、お金持ちはドンドンお金を使って運動員を集めることができる。
それはフェアではないということ。
感謝の気持ちは、金品や食事の提供で示してはならない。
選挙に出るもの、出ようとするものは、これは肝に銘じておかなければなりません。
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