本日の決算委員会。テーマの一つが区の行政計画の立て方の是非。達成できそうもない計画を掲げても意味はない。そしてPDCAができていないという話。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区議会は現在、決算特別委員会の会期中です。桃野はこれまで、企画総務委員会領域質疑、福祉保健委員会領域質疑、で質疑を行ってきました。以下関連ブログ。
人生100年時代と言われます。更年期症状を感じることが多い世代で、人生折り返し付近。様々な「不」と上手に向き合う為にも行政のサポートを。
区役所ではなぜ、いわゆる”ヒラの職員”でさえも外出時に運転手付きの公用車で移動するのか。民間企業ではそんなことは、ほぼ無いと思うのだけど。
著作者の名誉、思い入れを守るための権利「著作者人格権」を行使させないよう契約書に盛り込む世田谷区。これは執筆者に対する横暴ではないか。
先進的で良い内容だったのに。世田谷区の「職場におけるハラスメントの防止に関する基本方針」。区は結局「基本方針が間違ってました」と書き換えるそう。
そして、本日は都市整備委員会所管質疑。我が会派(F行革)からは、大庭正明議員が質疑をしました。
その中でのテーマの一つが区の行政計画の立て方、またPDCA【plan(計画)→do(実行)→check(検証)→action(改善)】ができていないという話。
これまで、桃野も所管委員会で指摘をし、改善を求めてきた経緯がありますが、世田谷区役所(区行政)には、計画のための計画、「現実と乖離したまま放置されている」と感じる計画、などが散見されます。
区の「新実施計画」の成果資料一覧を見ていて「これはちょっと・・・」と思わず苦笑してしまうものも。
以下は、大庭議員が本日の質疑で使用した資料ですが、一行目「世田谷らしいみどりの保全・創出」という事業の中の「保存樹木指定本数」という成果指標をご覧ください。
保存樹木(※)の指定本数を成果指標に定め、仕事をしています。2017年度に1,885本だった保存樹木を5年間で20本増やし1,905本にしようというのが「実施計画」。
ところが、実際には5年間でマイナス148本の1,737本。達成状況を数字で表せば「-740%」となります。結果から推し量れば、現場で働く職員は実施計画が定められた時点で「こんな計画無理だ!」と感じたのではないでしょうか。あるいは突発的な何かが起きて計画に大きく狂いが生じたのであれば、その時点で計画を修正し達成可能な目標に向けて仕事をすべきと考えたかもしれません。計画は5年間の数字ですから。
ところが、そのような過程を経ることもなく、結果は達成度マイナス740%。これではそれを仕事にする人の評価も困難ではないかと思ってしまいます。
行政は、計画の立て方、その計画をどのように実現するか、ということに対して真剣に考えてほしい。適当に計画を立て、それを達成しようがしまいが関係なしというのでは、それは仕事とは言いません。
今日の質疑では、そうした実態をあらためて明らかにし区に「仕事の改善」を求めた次第です。要改善。
※大切に育てられてきた樹木や樹林地を次の世代に残していくための取り組みの一つ。区が「保存樹木」または「保存樹林地」に指定された樹木の所有者に対し、維持管理の一部を支援します。
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