世田谷区長は相変わらず「木を見て森を見ず」。パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓は、それを望む方々が平等にその権利を与えられるべき。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区では平成27年11月より「パートナーシップ宣誓の取り組み」を始めています。同性間のパートナーシップにおいて、その当事者が宣誓書を作成して区に提出。提出されたカップルには、区が「宣誓受領書」を交付する仕組みです。区によると、この宣誓の取組みが始まってから200組以上の方々が宣誓をおこなったとのこと。
今般、そのパートナーシップ宣誓が「パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓」へと対象が拡大されることになりました。
・パートナーシップ:お二人またはいずれかの方が、LGBTQであって、お互いをその人生のパートナーとして、生活を共にし、または共にすることを約した二人の関係
・ファミリーシップ:パートナーシップにある方とパートナーシップにある方のお子様や親御様の家族としての関係
(それぞれのパートナーシップの説明、図は区サイトからの引用)
パートナーだけでなく、家族も含めて宣誓する(できる)仕組みになるということですね。家族ぐるみで宣誓を望む方もいらっしゃるでしょうから、そうした希望に沿うのは良いことだと思います。
ただ、こうなるとなぜLGBTQに限定して、その点においては対象を拡大しないのか?という疑問が強く湧いてきます。桃野は平成27年のパートナーシップ宣誓の取り組みが始まる際の議論から一貫して「対象が狭い」と、区側に意見をぶつけてきました。
異性のカップルであっても、なんらかの理由で婚姻という形を(夫婦別姓についての考えなどは典型例の一つ)避ける方々がいらっしゃいます。そうした方がパートナーシップ宣誓を希望しても受け付けないというのが区の考え。
更に、カップルのうち、どちらかが区外に居住している、いわゆる”遠距離カップル”も区は対象外としています。例えば同性カップルのAさんとBさんのうち、Aさんは世田谷区内に在住、Bさんは仕事の関係で大阪に在住、週末は共に世田谷で過ごしている。こんなカップルも区は対象外としています。
更に年齢も。選挙権含めて18歳になれば大人の仲間入りですが、パートナーシップ宣誓において、区は20歳以上を対象にしています。
区長は、区の給付型奨学金の対象をなぜか「児童養護施設の対所者等」と限定していて、「学ぶ意欲が強いが経済的に困窮して学校に通えない」方であっても対象にしないとし続けていることは、これまで桃野は議会で是正を求めてきました。
パートナーシップ宣誓の仕組みについても区長の姿勢は同じではないでしょうか。木を見て森を見ず。話題性のあるものに飛びつくのはいいけど、その中身がしっかりと考えられていない、練られていない、と思わざるをえない施策が目につきます。
パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓は、同性・異性カップルを問わずそれを望む方々が平等にその権利を与えられるべき。桃野はそう考えています。
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