区役所ではなぜ、いわゆる”ヒラの職員”でさえも外出時に運転手付きの公用車で移動するのか。民間企業ではそんなことは、ほぼ無いと思うのだけど。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
桃野が、世田谷区議会議員一期目から取り上げてきたテーマの一つ。
区役所では、いわゆる”ヒラの職員”でさえも外出時に運転手付きの公用車で移動します。経費面でも、より便利に移動するという意味でも、そんなことはもうやめた方がいい。そもそも民間企業ではそんなことは、ほぼ無く、区民感覚からも乖離していると思います。
今日のブログは、そうしたことを取り上げた桃野の決算特別委員会での質疑から。
■動画はこちらから。運転手付きの公用車に関する質疑は21分45秒まで早送りしたところで出てきます。
世田谷区役所では、区職員が外出する際の移動手段として「運転手付きの公用車」が利用されています。区の説明によると「運転が苦手な職員もいるから、安全に移動するために必要」とか「大きい荷物があるときにタクシーなどでは移動しにくい」とかの理由らしい。
巷には数々の公共交通機関があり、区役所には自転車や電動自転車も配備されています(※区職員が自分で運転して外出するための車もあるし、自転車もあります)。それに加えてなぜ、運転手付きの車が必要なのか。
しかも区は今般、運転手を6人から8人に増やしてこの仕組みを拡充するというのです。
この運転手付き公用車。運転手は外部委託で、かかる費用は令和4年予算で4,325万円。運転手を拡充すれば1,160万円の予算増で、年間予算は5,490万円になります。
しかも今は運転手6人に対して車は9台。車を用途によって使い分けているというこれまた贅沢ぶり。
この9台の車は車検等の維持費で年間140万円、燃料費等、日々のランニングコストで年間140万円、合計280万円。※もちろん車両購入費は別途かかっています
つまり、運転手6人体制で4,325万円+280万円=4,605万円。8人体制になればさらに増。
一方で、区職員が業務でタクシーをどれぐらい使ったのか。令和3年度の実績では年間514万円でした。
運転手付きの車なんてやめる。先ずは自転車、バスや電車などを使う。それらを使ってもうまく移動できない場合はタクシー。それが区民感覚では普通では無いのかな。
「運転手付きの車はやめる。車が必要であればタクシーに乗る」となったとして、タクシーに今の2倍乗っても年間1,000万円、3倍乗っても1,500万円のタクシー代で済みます。
一方で運転手委託拡充後+車の予算は、今回の区の答弁では、合わせて5,800万円とのこと。
5,800万円マイナス1,500万円は4,300万円。運転手付き公用車での移動をやめれば、ざっくりとした仮の数字ですが、年間4,000万円以上のお金が節減できると試算できます。
区職員にとっても、運転手付き公用車での移動をやめ、タクシーを含む公共交通機関利用に切り替える方がよっぽど気楽に移動できると思うけど。
費用面でも答えは明らか。区民感覚からしても、日常的に区職員が運転手付き公用車で移動するなんておかしいのです。
運転手付きの公用車で区職員が移動するなんて即刻やめるべき。自転車、電動アシスト自転車、公共交通機関、タクシーの利用を。桃野の質疑を是非、動画でご覧ください。
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