「思いつきの施策」で、多くの方に迷惑をかけている世田谷区長。各薬局一軒一軒に頭を下げて、検査キットを回収して回ることぐらいのことをやるべきでは。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は2月1日。世田谷区長が「区内の薬局で新型コロナの抗原検査キット無料配布を始める」としていたのが本日でした。
本日開催された世田谷区議会福祉保健委員会でも所管部の部長が答弁していていましたが「抗原検査キットの無料配布」を決めたのは世田谷区長です。
「検査キットが不足している。発熱などの症状があり、検査が必要な方すら検査できなくなりそう」という声が医療現場からあがる中、世田谷区長は、区内の駅や区立公園で誰彼ともなく(区民かどうかのチェックすらなしで)、無料で検査キットを配布。
多くの区職員が臨時で駆り出された現場は、早朝から検査キットを受け取ろうという方の大行列。配布予定時刻よりも前に現場にやってきたにも関わらず「品切れ」となった方が怒りの声を上げるなど大混乱でした。
桃野の過去ブログも参照ください。
医療のプロが「更なる医療現場の逼迫を招き、必要な人に必要な医療が行き渡らない」旨の危惧を示している中、世田谷区長は一体何をやっているのか。
今回は珍しくわかってくれたよう。「検査キットが不足している。誰彼となくばら撒くのでなく、医療現場に渡すべき」→医師会等に渡すことになりました。
新型コロナ検査キットの街頭配布に続き、薬局での無料配布も中止に。桃野は「薬局配布をやめた分の検査キットも医療機関に渡すべき」と申し入れました。
当初区は、1月21日から1カ月間、検査キットの無料配布を続けるとしていましたが、1週間で打ち切りに。検査キットは、桃野が所管部に申し入れていたように街頭配布をやめ医療機関へ渡すことになりました。
誰彼ともなく街頭で検査キットを無料配布なんてとんでもない施策です。ちなみに検査キットの無料配布にかかる予算は4億円。もちろん原資は皆様の貴重な税金ですが、ばら撒いた検査キットがネットオークションで12000円で売りに出されるということも起きていました(上記3番目のブログの中にも記しました)。
なんとか街頭での無料配布が中止されたのは良かった。続いて2月1日から予定されていた薬局での無料配布も中止に。
そして、本日の福祉保健委員会では、この検査キット無料配布の状況が明らかになりました。
・配布期間は、令和4年1月21日(金)~令和4年1月27日(木)で土日を含む1週間。
・配布場所は、 二子玉川公園、成城学園前駅南口広場、烏山区民センター前ひろば
・配布数は、3万8388キット
・薬局での配布は実施を延期する。(区は実施を延期、開始時期は検査キットの供給状況を踏まえて判断としていますが、無期延期ですから中止と言って良いでしょう)
加えて、本日わかった事実。
2月1日(火)から開始する予定だった薬局での配布を、区が急きょ取りやめたことは記述の通りですが、既に各薬局への検査キットの配送は終わっているらしいのです。つまり検査キットは薬局に置きっぱなしになっていて「配布しないでください」と区が止め置いている状態、この先この検査キットをどうするのか区はまだ具体策を示していません。
これだけをとっても、該当の薬局を営む方々にとっては大変迷惑な話では。この大変な時期に「思いつきの施策」で、多くの方に迷惑をかけている世田谷区長。各薬局一軒一軒に頭を下げて、検査キットを回収して回るぐらいのことをやるべきではないでしょうか。
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