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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2022-01-30

新型コロナ検査キットの街頭配布に続き、薬局での無料配布も中止に。桃野は「薬局配布をやめた分の検査キットも医療機関に渡すべき」と申し入れました。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

新型コロナ対策。世田谷区長は「無症状者への検査が感染拡大の抑え込みに有効」との考えを頑固に継続中。これまで議会で何度も「検査は予防でも治療でもない。検査は医師、保健所が合理的な判断に基づき必要とした方に実施すべきもの」と訴え続けていますが、区長は全く聞く耳を持ちません。

発熱、咳、喉の痛みなど、新型コロナウイルス感染症を疑う症状があれば、診断をつけるために検査をする。身近な方が感染するなど、濃厚接触者となった場合は検査をする。

また東京オリンピックで行われた「バブル方式」のように、ウイルス検査陰性の集団の中に陽性者が混ざり込まないようにする検査、もあるでしょう。これは対象者全員に対して強制的に且つウイルスの潜伏期間を考慮した頻度で検査をしなければ全く意味がありません。

理屈としては、水際でウイルスを食い止めるべく空港で海外からくる方は全員検査。検査で陰性でもその後一定期間は外出自粛を求めるやり方と同じですね。

ところが、世田谷区長が全くそうした理屈も理解できず、とにかく検査を増やせば感染まん延の抑止に効果的だと思い込み続けています。

例えば、高齢者施設でのPCR検査。区長は「社会的検査」と言って導入しましたが、これはそこで働く職員の皆様にPCR検査を行う施策で、対象は希望者のみ。それも一回きりの検査であっても効果的だと区長が主張するものです。施設Aで働く方々が仮に50人いたら、うち40人は一回検査をして陰性。10人は検査を受けてないので不明。施設Aでの2回目の検査はなし。この場合でも「高齢者施設の集団感染を防ぐのに効果的だ」と区長は頑なに言い張っています。

さて、そんな世田谷区長がまたとんでもない施策を実施し、大混乱を引き起こしました。

世田谷区長が、区内駅頭や、区立公園などで抗原検査キットを無料配布。対象者は区民もしくは区内在住又は在勤者、一人3個まで配布(当初は5個まで配布だった)ということですが、配布時のチェックもなく実際には誰彼ともなく渡しているのと同じ状況です。しかも希望者全てに行き渡るわけでもなく、配布会場では早朝から整理券を求める方が殺到することになりました。(以下の桃野過去ブログ参照ください)

今回は珍しくわかってくれたよう。「検査キットが不足している。誰彼となくばら撒くのでなく、医療現場に渡すべき」→医師会等に渡すことになりました。

症状があり、医療機関等で受診をされる方への検査キットも不足が叫ばれている中、世田谷区長は一体何をやっているのか。この施策を現場で指揮する区の部長には「検査キットが不足している。ばら撒き配布はやめて医療機関に渡すべきだ」と、桃野は配布現場を視察した上で意見を申し入れていました。

 その後、桃野には、世田谷区長がばら撒いた検査キットがヤフーオークションに出品されているという情報も寄せられました。12000円で売りに出されているとの情報です。

これも桃野は当初から危惧していたこと。上記の情報提供は1月29日のものですが、桃野は1月21日には「転売」への危惧を示しています。

世田谷区がばら撒いた検査キットが転売。やっぱりそうなったか。

その後、世田谷区は、街頭での検査キットばら撒きから撤退。当初「配布期間は1月21 日(金)~2月22 日(火)」としていましたが、急きょ1月27 日(木)で打ち切りに。そして世田谷区医師会及び玉川医師会、区内医療機関に対し、抗原検査キット50000回分を配布すると方向を修正しました(詳細は上記1/25ブログを参照ください)。

更にその3日後、1月28日には「2月1日から薬局で検査キットを無料配布するとしていたがこれも中止」の旨を発表。

所管課長に「薬局で無料配布するとしていた検査キットはどうするのか」と尋ねたところ「当面保管しておく」との答え。桃野は「薬局での配布をやめる分も、必要としている医療機関に渡すべき。区は、真に検査が必要な方が検査できるよう医療機関を支援すべき」と申し入れています。今後の区の動きも引き続き注視し、少しでも世田谷区長の新型コロナ対策が「科学的な施策」に改まるよう働きかけ続けます。

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