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2020-08-06

コロナ禍の最中、新たな区役所本庁舎をつくる計画はどうなる?

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

世田谷区役所の新庁舎整備計画が進められています。新庁舎の設計図も固まり、来年2月から工事スタートの予定だったところに新型コロナ感染症の拡大。

急遽区は、今年5月に予定していた施工者選定の公告を見送るとともに、事業費の縮減についても検討を進めていました。コロナ禍の影響で財政状況が悪化する見通しの中ですからこれは当然のこと。

桃野は先の本会議、会派の代表質問に登壇し、新庁舎整備についても取り上げてきました。以下は参考ブログ。

世田谷区の新しい庁舎整備、費用は432億円。これを縮減しつつ感染症対策を含む災害対策を進めるには】(2020.06.11桃野ブログ)

先の本会議で述べたのは、整備費用の大幅な縮減と感染症を含む災害対策機能の強化を両立する必要に迫られた場合は、例えば東棟のみや一期工事のみなど、現計画の一部整備にとどめるべきということ。簡単に言えば、災害対策等、危機管理に大きく関連する部分のみの整備にとどめ、その他の部分の整備は先送りせよということ。

本庁舎整備は、当初計画(432億円)から、半分程度の費用(200億円程度)で対応。ここで削減できた費用は区民の暮らしを支える予算へという趣旨です。これに対して区側からは、課題もあるという前提ながら、桃野が示した一部整備案について「例えば、東敷地のみを建設し、災害対策拠点として必要な規模を確保することは技術的には可能であり、建設費も実施設計で示した432億円の5割強まで削減できる」との答弁がありました。

そして、昨日開かれた臨時の「地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会」。区から示されたのは、机、キャビネット等の什器の仕様見直しや移転・引越し費用の縮減などで総事業費(建設・解体工事費432億円)500億円を485億円に縮減するという案。

・建設、解体工事費を432.1億円→約422.1億円(▲10億円)

・移転、引越し費を3.7億円→3.4億円(▲0.3億円)

・調査、設計費を10.4億円→10.4億円

・関連事業費を54.6億円→49.9億円(▲4.7億円)

残念ながら、桃野が提案した本庁舎整備費用の大幅削減案(一部整備案)は全く受け容れられませんでした。

しかし、区から事業費縮減策の提示があった本委員会で桃野が述べたのは、今この状況で500億円を485億円という、いわば小規模の事業見直しというシナリオのみに依拠していいのかということ。景気悪化、区財政状況の悪化について、どれ程の影響となるかまだまだ見通せないところ。

なるべく、これまで積み上げきた計画通りに進めたいという区の担当所感の気持ちも理解できます。しかし非常時には思い切った対応を、もしくは起きた現実に対して、柔軟に思い切った対応をとることができる体制を作っておくべき。

現時点で一つのシナリオに絞り、何がなんでもその通りに走ろうとするのは危険です。今後の状況によっては数百億円規模の事業費縮減と災害対策を両立するということについても想定しておくべき。委員会でも改めて所管部長に意見を述べました。引き続き区に働きかけてまいります。

 

 

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