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2020-10-04

世田谷区長のツイッター。また誤報では?新聞記事のコメント内容も的外れに思えてならない。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

今朝(10月4日)の東京新聞に「大規模検査で1人陽性確認 世田谷区」の記事。

世田谷区では、新型コロナ対策として、区内の介護事業者等で働く方(無症状の方々)、全26,000人を対象に2,3000 件、4億円の費用を投入してPCR検査を実施するという施策が始まったのですが、その検査の中で陽性者が出たというニュースです。

先ず、世田谷区長のツイッター。赤字は本ブログ筆者強調。

ツイッター本文はこちら。


ところが、区の公式な発表と区長のツイートでは重要な部分に”違い”があります。以下、区の発表。

介護事業所等を対象としたPCR検査(社会的検査)による陽性者の確認について【10月3日18時30分更新】

世田谷区内の特別養護老人ホームでは、9月28日に1名の感染疑いがある入居者が出ました。結果、この方は陰性でしたが、この結果より、今回、施設側からの要請を受け、施設の職員及び入居者で検査を希望した101名が10月2日に検査を受けました。

検査の結果、職員1名が新型コロナウイルス感染症にり患していることが判明しました。

今回、検査を受けた他の方は陰性であり、また、施設内で濃厚接触者おりませんでしたので、当該施設では施設の消毒など感染対策を徹底のうえ、休業をせずに運営を継続します。なお、当日検査を受けていない職員に対して、明日以降、PCR検査(社会的検査)を実施します。

世田谷区長、こういう大事な問題でまたもや”誤報”のようです。発端となった方の陰性/陽性、検査した方の人数も区の公式発表と異なり意味がよくわかりません。これまで何度も区長のツイッターが「事実と異なる情報」や「不適切な情報」を流していると議会からも指摘をしてきましたが、またかという感じ。

そして、上記の東京新聞に区長のコメントが掲載されていましたが、区長曰く「早期に陽性者を確認でき、施設内の感染拡大防止を図ることができた。改めて、早期に感染状況を把握することの重要性を認識している」とのこと。

世田谷区長、当初はニューヨークのように「誰でも、いつでも、何度でもPCR検査」と言っていたのですが、それがどんどんと形を変えたものが、今般始まった区長曰くの”社会的検査”です。今回、検査陽性者が出たことで「やっぱり自分の施策は間違ってなかった。やって正解」と言いたいのでしょうが、本当にそうでしょうか。

これまでも指摘してきましたが、PCR 検査には偽陽性という結果が必ず一定の割合で出てきます。以下桃野の過去ブログ。

解説。世田谷区長の目指すという「誰でも、いつでも、何度でもPCR」をすべきでない理由】(2020.08.08 桃野ブログ)

・検査能力は、感染している人を陽性と判定する能力(感度)と、感染していない人を陰性と判定する能力(特異度)で表す。PCR検査は感度70%程度、特異度99%台と言われる。

・つまり感染者の約3割は見逃され陰性(偽陰性)となる。特異度が99.9%とすると感染していない人の0.1%は陽性(偽陽性)となる。

今回、区の公式発表でも示している通り、101名の検査をして、1名検査陽性者が出たとのこと。この方、検査に至る流れから考えでも発熱や咳などの症状は無いのでしょう。つまり、この方が偽陽性である可能性は全く否定できません。今回の検査の流れを整理すると以下です。

1)世田谷区内の特別養護老人ホームで、1名の感染疑いがある入居者が出た。

2)この方を検査した結果、陰性。

3)施設側から、(念のため?)施設の職員及び入居者に検査をしたいと区に要請あり。

4)10月2日に101名を検査

5)1人、陽性の結果。

6)検査を受けた他の100名は陰性、施設内で濃厚接触者はいないので、当該施設の運営は継続

こういうことを、区内の全ての介護施設、その後保育施設などと順に繰り返す検査に4億円。本当にこんなお金の使い方が妥当なのでしょうか。桃野は当初から施設内での感染予防策なら、施設内での感染拡大抑止のための取り組みに対して費用助成をすべきで、施設を順に検査していくなんてことに(決して期間を定めた定期的な検査ではない)、感染防止策としての意味はないと強く区長に指摘してきました。

今回の事例を持って「施策の妥当性」を示すことには全くなりません。そう考えるのは世田谷区長の勝手な思い込み。これに4億円。貴重な税金の使い方として甚だ不適切だと改めて思います。

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