「情報公開は自分の看板政策」としている自称ジャーナリストの世田谷区長。新型コロナでも又いつもの有言不実行。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区の区報「せたがや」。
最新号は、昨日(5/15)発行で、区内全域で新聞各紙に折り込まれました。
世田谷区のサイトでもご覧頂けます。
【区のおしらせ「せたがや」5月15日号を発行しました】(世田谷区のサイト)
新型コロナ禍ですから、一面はその関連の情報。区長はその中の「PCR検査体制を拡充しました」で、以下の文章を綴っています。
「区内の5月7日午後5時集計の検査陽性者数は392人(内94人は退院)となっています。4月上旬から中旬にかけて確認された急増傾向は下旬になって低減しているとはいえ、増加には歯止めがかかっていません」
全文を読みたい方はこちらをご確認ください↓
【区のおしらせ「せたがや」令和2年5月15日号、PCR検査体制を拡充しました】
紙面ではこんな感じです。
5月15日発行で、原稿締め切り日が5月7日だったのでしょう。5月7日時点でのPCR検査陽性者(累計)を392人、そのうち退院した人を94人としています。
一方で、世田谷区のサイトで同日「5月15日17時更新」として発表したのが以下。
【区内の新型コロナウイルス感染症の検査陽性者について【5月15日17時更新】】(世田谷区のサイト)
これまで「世田谷区は新型コロナに関する情報を出さなすぎる。他の自治体の発信に比べて情報公開の点で劣る」という指摘は議会からも出ていました。それもあってのことでしょう。
上記の画像にあるように「世田谷区においては、新型コロナウイルス感染症について、区内の検査陽性者数を公表してきました。区としても、5月13日から東京都の公表方法に準じ、検査陽性者の状況(入院中、宿泊療養中、自宅療養中、退院等(療養期間経過を含む)、死亡)を公表します。なお、今までは入院中の方が退院した数値のみを公表していましたが、宿泊療養または自宅療養後に陰性となった方を含めた数値を「退院等」として公表していきます。また、陽性者の方の年齢やお住まいの地域等は、個人情報の保護、人権への配慮から公表しません。」と説明をつけて、以下画像にある数字を発表しました。
ちなみに、東京都は検査陽性者の年齢、性別を公表していますし、他の自治体には個人情報に配慮しながらも、もっと踏み込んで情報開示しているところがあります。世田谷区は情報公開の度合いは低い。これは桃野も既にブログでもお伝えしていますし、区にも指摘済み。参考ブログはこちら。
【新型コロナ。他自治体と世田谷区の違いは大きい。世田谷区長の情報公開に対する姿勢、リーダーシップが問われます】
情報公開の度合いはさておき、そのやり方もわかりづらいと言わざるを得ませんね。
5月15日発行の区報で区長が「PCR検査陽性者(累計)を392人、そのうち退院した人を94人」としているのに、同日の夕方更新された区のサイトでは、(原稿締め切り日を考慮したとしても)「PCR検査陽性者(累計)を411人、そのうち退院した人を327人」と、退院者が3倍以上に増えています。
これは、既に記してきたように、区が数字の示し方を変えたから。
当初は「退院者」の数字は病院から退院した人の数。それを5月15日の公表以降は「退院等」として、自宅や宿泊施設での療養を通じて快癒した人も含む数字となりました。
今まで、発表していた「退院者」は快癒者の数ではないから、何のためにそんな数字を公表していたのか。何で、当初から退院等(退院+自宅や宿泊施設での療養から快癒した人)を発表しなかったのか。
・区は、自宅や宿泊施設で療養している方の状況をつかめていなかった、これまで放ったらかしていたのか。
・区は、PCR検査陽性者は全て病院に入院しているかのように装いたかったのか。
これまで、世田谷区のサイトで検査陽性者数を発表する際、こんな説明が付されていました。赤線部分をご覧ください。
上の画像は、桃野が5月12日にスクリーンショットしたもの。これを見て桃野は、区側に「世田谷区の場合、陽性者で自宅療養、宿泊施設で療養の方はいないのか?」と問い合わせたぐらいです。
そして、現在(5月16日)は同じ画面に以下の説明が付されています(赤線部分をご覧ください)。
区民は、区報「せたがや」だけを読んでいては、現状が把握できない。区のサイトをしっかり読まないと何が何だかわからない。そもそも何でこんな情報の出し方、この程度の情報の量(情報公開に対する姿勢)なのか。
こんなところにも世田谷区長の情報公開に対する意識の低さを感じます。自称ジャーナリストの世田谷区長はいつも自分は「情報公開」を大切にしていると言っていますが、新型コロナに関しても又いつもの「有言不実行」です。
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