川場村移動教室について。川場村の関村長とお話し。
今日は、群馬県川場村へ。
川場村と世田谷区の縁組協定30周年記念行事に出席するためです。
1981年の縁組協定から30年。
都市と農山村の交流を通じて、ともに手を手を取り合い、お互いのまちづくりを支え合ってきました。
そして、世田谷区の小学校5年生が、大自然の中で、様々な体験学習を行う「川場村移動教室」。
1986年から2010年までの歳月を重ね、実に15万8千人の子供たちが貴重な経験を積みました。
いま、その交流が岐路に立っています。
福島の原発事故にともなって、川場村が放射線量が高い、「ホットスポット」になっているからです。
今日、私が、計測した放射線量を以下に記します(いずれもHoRIBA、radi、PA-1000)
0.063μSv/h 世田谷区役所前
0.632μSv/h 関越自動車道、沼田インターチェンジ付近(川場村最寄)の林
0.654μSv/h 川場村文化会館ホール付近の茂み
本当は、移動教室での子供の活動エリアで測定したかったのですが、スケジュール上の都合で叶いませんでした。
今回の川場村内での計測地点は、世田谷区内に比べて10倍程度の高い線量が記録されています。
今日、川場村の関清村長とお話を致しました。
私の所に届いている、世田谷区の小学校5年生を持つ保護者の声。不安な思い。
これについては率直に述べさせていただきました。
又、川場村の皆さんは、放射能の問題について、どう思われているのか。
不安の声は出ていないのか。
村長の答えは、「住民の多くは放射能の問題には意識高く、しっかり取り組んでいる」
「村内を8か所にわけて、それぞれのエリアの責任者がしっかり除染に取り組んでいる」
というもの。
続けて質問をしましたが、「住民も不安を感じている」というお話はあったものの、「安全ですので安心して来てください」とのご返答でした。
私の正直な印象を記すと、村長は、放射能の話は、したくないように見受けられました。
私も「にこやかに親善大使をやっていれば良い」ということならば、楽しい意見交換になったでしょう。
しかし、今、多くの区民の声が寄せられている中、世田谷区議会議員として、やはり村長に、その声をぶつけなければいけない。そんな気持ちでした。
もしも村長が不快な気持ちになられたとしたら、こちらも心は痛みます。
川場村も福島の原発事故の被害者なのですから。
しかし、区民の代表の一人として、申し上げなければいけない事だったと思います。
川場村のお話もいろいろと伺いました。
「豊富な山林資源を利用して、木材から燃料チップをつくる」
「少ない農地で効率の良い農業を実現するべく高付加価値の産品を生み出したい」
などのお話は興味深く、拝聴させていただきました。
移動教室は子どもの安全を鑑みて中止。
そして、燃料チップや高付加価値産品の開発や営業ルートの開拓、共同事業の設立など。
除染への取り組み支援の他にも、世田谷区として、様々なバックアップは可能だと思います。
新たな友情の形を目指して。
引き続き、世田谷区長には「川場村移動教室の中止」の決断を求めてまいります。
■川場村の関清村長と
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