世田谷区民のお金が消えた!そして役人は嘘と書類隠し。
10月14日(金)の朝日新聞朝刊より。
環境省が国の補助事業で「1億1千万円もの補助金をだましとられた」という記事。
記事によると、事の概要は以下のようです。
温暖化対策に取り組む廃棄物処理業社を支援する国の補助事業。
京都市のある会社が、「食品工場の廃棄物から燃料をつくる」事業を始めると応募。
環境省は、その会社に補助金1億1千万を支払った。
ところが、この会社は、必要な設備を整備しておらず、書類を偽装するなどして補助金を不正に受給していたことがわかった。
この会社は既に解散、この会社と共に補助金申請を行ったコンサルタント会社の事務所も既に閉鎖されているという。
(以上記事より抜粋・要約)
環境省は、補助金の返還を求めると言っているようですが、お金が返ってくることは難しそうですね。
補助金というのは、すなわち税金から支出されるものです。
国の補助金なら国民の税金、東京都なら都民の税金、世田谷区の補助金なら世田谷区民の税金と考えていいでしょう。
補助金(=我々の税金)を食いモノにする奴らがいる。
役人はしっかり、事業の内容を調査、検証して、正しい事業者だけに補助金を払う姿勢を徹底しなければなりません。
当たり前の事です。
既に、何度もお伝えしていますが、世田谷区でも補助金がキレイに失われてしまいました。
二子玉川を舞台にした「デジタルコンテンツ産業誘致集積支援事業」です。
これは世田谷区が公募した補助事業。
その補助事業で選ばれたNPO法人Aは、約2,000万円の補助金を受け取りながら、補助金確定から、わずか1か月で事業廃止を区に申請。世田谷区は廃止を承認。
私の調査結果によると、補助金の多くは、NPO法人Aの理事が経営する会社に流れています。
にも関わらず、事業廃止に伴って、世田谷区が結んだ契約は恐ろしくユルイものでした。
私が手に入れた「債務弁済契約書」によると、NPO法人Aに支払った補助金約2,000万円ではなく、現在ある財産の3分の2「940万円を返してね」と。
返済期間は、月々16万円の5年間。少額ずつ長期間の返済になっています。
保証人もつけていません。
さらに、昨日時点の弁済状況を記せば、最初の16万円は支払われたものの、その後の支払いは履行されていません。
補助金(=区民の税金)が失われたのは、明らかに世田谷区の人為ミスの積み重ねです。
しかも、その人為ミスを追及する私に、役所は度重なる嘘をつき、書類隠しを行ってきました。
たいした精査もせずに、補助金(区民のお金)を渡し、その上、わずか一か月で廃止になってしまう。
さらにお金(区民のお金)を取り戻そうとする意志も感じられない。
保証人もつけずに債務弁済契約を結んでいる。
このまま、区民のお金が返ってこない可能性は非常に高い。
腹立たしい現実です。
今後もこの問題は追いかけます。
以下、私、桃野よしふみの、決算特別委員会で、この問題を追及した様子です。
http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html
左上の「決算特別委員会」をクリック
↓
左下の「10月7日(金)~区民生活委員会所管分質疑」をクリック
↓
右中段の「桃野よしふみ委員 区民生活委員会所管分」の横の「再生」をクリック
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