桃野の提案が実現する先ずは小さな一歩。「払える人(十分な所得や財産のある人)」が健康保険料や給食費を払わない”逃げ得”を許してはいけない。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今日のブログも決算特別委員会での質疑より。
払うべきものは払う。これは当たり前のこと。一昨日にブログに書いた万引きのことではありません。
以下、一昨日(10/6)のブログ。
【保坂展人区長が、かつて小田急デパートで万引き。お店の方にとっては、決して許せない当時の保坂展人氏の振る舞いでしょう】
例えば給食費。現在、世田谷区の区立小中学校では学校給食無償化となっており、各家庭の給食費(食材費)負担はありません。
しかし、無償化は始まってまだ一年も経ってませんから、それ以前の給食費については当然支払うべきもの。しかし、これを払わず滞納している家庭がはあります。例えば令和4年度は滞納者数は1148人、収入未済額は約4400万円です。
給食費はわかりやすい例として出しましたが、これはまだ金額としては大きくありません。例えば、国民健康保険料の滞納となると、令和4年度で54,408人、収入未済額は約43億円にものぼります。
給食費にしても、国民健康保険料にしても、払える人(財産や収入が十分にある人)しか請求はされません。例えば学校給食費は就学援助という仕組みがあり、一定の所得以下の方には「給食無償化」以前から無償で提供されてきました。
要は、払えるのに払わない人がいるということ。
世田谷区では、督促(正確には催告と言います)はするけど、一定期間督促して、払ってもらえなかったらあとは実質、払ってもらうことを諦めるという対応をしていた部分があります。これはいけない。
例えば、給食費。
校長先生(給食費公会計以前の徴収事務の責任者)や世田谷区教育委員会にとって、日々多くの仕事がある中、給食費徴収の働きかけに、多くの時間は割けないという理屈もわかります。「自分の本来の仕事はそんなことではない、教育だ」という気持ちもあるかもしれません。
しかし、払わない人をそのまま見過ごすということをやっていては、真面目に払っている多くの方々との公平性の観点からも不適切でしょう。
そこで桃野が提言しているのは、債権管理の一元化。
世田谷区が抱える多くの「払えるのに払ってくれない人」、に専門で対応する部署が必要でという提案です。専門的な知識、”困難ケース”に対するノウハウをしっかりと蓄積し「支払ってもらう」ための仕事をする部署です。
実は、世田谷区。平成30年から債権管理の一元化を「研究する」と言い続けて今に至ります。研究にとどまり、先に進まないという状況。
今回の桃野の質疑で研究が「検討」に進みそうです。
行政用語としては、これは一歩前進(笑)。研究→検討は、具体的に考えますという意味です。
今回の質疑で、桃野の提案が実現するまずは小さな一歩。引き続き、世田谷区がしっかりとした債権管理の体制を取り組むよう、提案を続けます。
桃野の質疑の様子は以下の動画でご覧ください。
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