「KEEP RUGBY CLEAN」ラグビーを愛する一人として切なる願いです。〜トライは6点、PGは2点に〜
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨年のラグビーワールドカップ以降のラグビー人気、とても嬉しく桃野も改めて様々なラグビー情報に触れています。
今朝(1/20)の東京新聞のコラム「ラグビーは招く」(藤島大)のテーマは「トライ重視の新ルール」。
藤島さんのコラムによると、ラグビーの得点についてルールの変更があるそうです。
トライが6点に(現在は5点)
ペナルティゴール、ドロップゴールは2点に(現在は3点)。
※ちなみにトライ後のコンバージョン(ゴールキック)は現在の2点のまま
現在「試験的ルール」として一部の国や地域のリーグで取り入れられており、2017年からは世界規模での「お試し」へ、2019年の日本開催のワールドカップではおそらく「トライは6点」になっているだろうと書かれています。
ラグビーはこれまでもルールの変更を行ってきましたが、その主なポイントは「安全性(怪我の予防)」と「よりオープンな試合展開への転換」を重視したもの。
前者は、スポーツ全般の大前提でしょうからさておき、後者のポイントは「トライの価値」に視点を置くと顕著です。
トライによる得点の歴史を振り返ると、以下の流れになります。
■そもそも
トライは「トライ アット ゴール」の意味。
ゴールを狙う(トライする)権利を得る為の一プロセス。
現在のコンバージョンこそが得点で、ボールをインゴールにダウンする事による得点は無かった。
■1972年まで
トライ自体に点数(3点)が与えられるようになった。
トライも3点、ペナルティゴールも3点。
■1972年以降
トライは4点(その後のコンバージョンが成功すれば6点)
ペナルティゴールは3点。
■1992年以降
トライは5点(その後のコンバージョンが成功すれば7点)
(トライの推移についてはwikipediaを参照)
ラグビーは激しい身体接触を伴うスポーツであることから、”選手自らが規律を重んじる文化”が育まれてきました。
”トライの価値とペナルティゴールの価値が同じ”だったことは、その暗示だと思います。
かつて、アマチュアリズムを厳守していたラグビーもプロ化、すなわち商業化が進んで久しい。
より観客が喜ぶ、視聴者が増えるスポーツへと変容していくことを目指すのは当然の流れでしょう。
しかし、トライの価値を上げる事で、ペナルティの”量刑”が相対的に大きく下がることについては、またラグビーの良き伝統が一つ失われて行く淋しさも感じてしまいます。
ビデオによる選手の(暴力などの)行為の確認もより大切になってくるでしょう。
イエローカードの”量刑”は、実質的にアップということになるでしょうね。
ロシア陸上界の組織ぐるみのドーピングや、FIFA(国際サッカー連盟)の汚職事件。
スポーツが巨大な金を生むことで、様々な不正行為も産まれてきました。
しかし「反則を犯しても勝てば(儲かれば)良い」という考えはスポーツマンシップの最も遠い所にある考えです。
視点が大きくなったり、小さくなったりで恐縮ですが言いたい事は「KEEP RUGBY CLEAN」。
ラグビーを愛する一人としての切なる願いです。
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