スポーツ指導に体罰や暴言はいらない。良いコーチの条件とは。チームを愛するのではなく、そのチームの一人ひとりを愛せることだと思う。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
子どものスポーツの場の確保・拡充、トップチームの選手による出前授業などなど。桃野には、子どもとスポーツとの関わりをテーマに進めてきた取り組みも多々あります。例えば、以下ブログなど。
【ラグビートップリーグ「リコーブラックラムズ」の皆さんとタグラグビー教室】(2015.07.23 桃野ブログ)
【フラッグフットボールやタグラグビー。新しいスポーツにも区の施設利用は開かれるべき】(2020.12.01 桃野ブログ)
【体育&道徳。”ラグビー界のレジェンド”小野澤宏時さんが区立小でオノタケ式ボールゲーム】(2020.11.12 桃野ブログ)
桃野にとってスポーツは、人生に欠かすことのできないものですし、又自身がスポーツを通じて心身ともに成長してきたとの思いがあります。
でも、スポーツがそうした心身の成長につながらないケースもあるんですよね。もう数年前ですが、週末に河川敷のグランドで子どものスポーツチームを眺めていたら、コーチ役の大人が、ミスした子どもを怒鳴りつけたり、体罰(腕立て100回!とか)を与えたりしていました。その時は「まだこんなことやってるんだ」と暗澹たる気持ちになりましたが、でもまだやってるんですね。今朝の朝日新聞に以下の記事が掲載されていました。
【(縦横無尽)好き嫌いで娘に暴言、子ども分断 中小路徹】(2021.07.03 朝日新聞)
プロコーチであってもボランティア指導者であっても、スポーツのクラブを率いる以上、その責任の大きさに変わりはありません。
(縦横無尽)好き嫌いで娘に暴言、子ども分断 中小路徹:朝日新聞デジタル https://t.co/iY6Gzam5gC
— 中小路徹 (@nakakojit) July 3, 2021
記事では、ある40代女性の体験が綴られています。
この女性の娘さんと息子さんが、ある競技の地域クラブに入っていて、そこの監督が娘に暴言を浴びせていたとのこと。ちなみに監督は、チームに所属する子どもの父親が、代わる代わる務めることになっているようです。
この監督が娘に「誰に断って入部してきたんだ?」という暴言を浴びせたそう。そして活動中だけでは無く「家に来て、何がダメなのか、1時間以上、娘を罵倒して帰っていった」とも言います。当番の母親たちにも偉そうで「コーヒーのいれ方がなっていない」との発言も。
そして、その監督の横暴さがチームに伝染してしまい、子どもたちも暴力的になったそう。「練習中、一部の子どもたちが集団でチームメートに物を振り回す。息子が学校でその子どもたちから蹴られ、殴られた。チーム側に実情を伝えたが、介入してくれなかった。息子はチームを替わり、転校した」とのこと。
子どものスポーツチームの場合、監督、コーチは保護者や地域の大人がボランティアで務めているケースがたくさんあるでしょう。「コーチング」についての知識経験なく、自分の思うまま、あるいは経験のままにコーチを務めている方もたくさんいると思われます。
でも、これはいけない。場合によっては子ども達の心身、人間関係を壊してしまいかねないのがコーチです。保護者コーチの問題ではありませんが、某大学のアメリカンフットボールチームでも深刻な問題が起き、大きな話題になりました。
スポーツ指導に暴力、暴言は不要です。体罰でうまくなったり、強くなったりすることなど絶対にありません。保護者コーチは、コーチングについて信頼できる人間から学ぶ、そうでなければ書店に行けばコーチングの本は山ほど売ってますからその中から数冊手にとってみればいい。
良いコーチの条件とは。
チームを愛するのではなく、そのチームの一人ひとりを愛せることだと思います。
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