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2025-10-21

世田谷区議会「みやかおり議員に対する懲罰動議」について(後編)

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日のブログは【世田谷区議会「みやかおり議員に対する懲罰動議」について(前編)】からの続きです。

世田谷区議会定例会最終日である10月17日(金)に「みやかおり議員に対する懲罰動議」が追加の議事になりました。処分要求書を提出したのは大庭正明議員です。

1. 侮辱を与えた者の氏名

みやかおり議員

2. 侮辱を受けた事実

決算運営委員会において「区長のプライバシーを侵す質疑であり、 マスメディアも巻き込んでいる。 聞くに堪えない。不快に思う区民がいるので委員会冒頭で委員長から大庭委員に注意してほしい。」 という趣旨の発言があった。

「言動を行なった本人」は、みやかおり議員ですので、大庭正明議員がみやかおり議員に対して処分を求めたわけですが、もう少し引いた視点でみや議員の所属会派と区長の関係、議会での立ち位置を見ると、みや議員の言動に至る背景も見えてきます。

先ず、今回の決算委員会で大庭議員から「区長の自宅が違法建築なのではないか」と厳しい質問を受けていた保坂展人区長は元々社民党の国会議員でした。そして今でも当然ながら社民党時代の人脈に連なる方々とは繋がりを持っています。

社民党国会議員だった保坂展人氏は国政選挙で落選が続いたのち区長選挙で当選し「保坂展人世田谷区長」になるのですが、社民党出身の首長というは全国的にとても珍しい。社民党シンパの方々からすれば「保坂区長」は大事な大事な存在なのでしょう。

そして、みや議員が所属するのは世田谷区議会では自民党に次ぐ議員数を要する第2会派「立憲民主党・無所属・愛」(立無愛)です。

この立無愛は第2会派と言うことで副議長を出しているのですが、今の副議長は長らく社民党の区議会議員だった方。2020年に社民党所属議員の多くが立憲民主党に合流する「分裂騒ぎ」の際に立憲民主党に所属を変えています。

また立無愛の幹事長(会派の長です)も社民党の区議だった方。副議長同様、かつて社民党から立憲民主党に所属を変えています。

世田谷区議会にいる「元社民党」の区議は現在2名のみですが、この2名が立無愛に所属し、副議長と幹事長という肩書をつけているのです。

立無愛に所属する議員が保坂区長に厳しい質問を投げかけることは皆無。立無愛は保坂区長を応援している議員達の集まりと考えて頂いて間違いはありません。

そんな議会情勢の中で、立無愛に所属するみやかおり議員から、区長に厳しく迫る大庭議員に対しての動き。

「区長のプライバシーを侵す質疑であり、 マスメディアも巻き込んでいる。 聞くに堪えない。不快に思う区民がいるので委員会冒頭で委員長から大庭委員に注意してほしい。」 という趣旨の発言が、みや議員によってなされたのです。

保坂区長から立無愛の所属議員に対して「大庭を止めるよう動いてほしい」との要請はあったのでしょうかなかったのでしょうか。

あったとしたら、区長と議会との関係の中であってはならないトンデモ事件ということになります。もしそうした要請がないのに為された発言であれば「社民党出身区長を守らねば」という社民党出身区議の”忖度”が働いた結果なのでしょうか。

いずれにしても区長(執行部)と議会は健全に対峙して議論をする。もしも区長が不正を働いたのではないかとの疑惑を感じたら追及する。そんな当たり前のことを「やるべきではない」と否定するなら、それは議会の役割を全く理解していないことになります。

我々議員は区長のために働いているのでも、政党のために働いているのでもありません。区民のために働いているのです。

懲罰動議の発端になったとも言える、保坂区長の疑惑、については以下「FRIDAYデジタル」で報じられています。ご覧ください。

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