世田谷区役所の重大ミス!(続き)事件後の被害者への対応についても大きな疑問を感じます!
昨日のブログに続き、桃野の一般質問より。
「戸籍附票の写しの誤交付」についてです。
本年6月、DV(ドメスティック・バイオレンス)等から逃れるために支援措置を受けていた方の住所を、区が加害者に知らせるという事件が起きました。
(詳細は昨日のブログをご覧下さい)
本件については、情報公開の観点からも問題がありました。
区長は記者会見で本件について謝罪していますが、その際に「区議会の報告と同時にプレスリリースということになった」と言っています。
しかし、これは事実ではありません。
区は、議会への報告後、報道機関が動き出したことを知り、あわててプレスリリースをし、会見項目に追加したというのが事実です。
区長の発言は、情報公開の不備を隠し、区民並びに報道陣を煙にまこうとするもので、先ずこのような発言を反省すべきです。
そして、会見で「なぜ委員会で報告された内容が、プレスリリースでは削られているのか」と記者から質問があり、区長は「行き届かない点、不足している点があったとしたら申し訳ない」と謝罪し「個人情報を盾に情報を出さないということはあってはならない」と言っています。
当然、本件被害者のプライバシーは守られるべきでしょう。
しかし、それを楯に不祥事があったことまで隠すことなど、許されるでしょうか。
一体全体、区は何を守ろうとしているのか。
守られるべきは被害者の人権であって、身内の保身ではないはずです。
更に被害者への対応についても大きな疑問を感じます。
本会議に先立ち、区民生活委員会で、桃野の質問に対し区は「被害者には、慰謝料等の支払いが難しいと話をし、同意をして頂いた」と答弁をしています。
大きなミスを犯した区側から、何の落ち度もない被害者に対して「慰謝料を払うのは難しい」となぜ言えるのでしょう。
被害者側の立場から考えれば、あまりに一方的ではないでしょうか。
本会議の一般質問では「区が慰謝料を払えない、とする根拠は何か?」と質問しましたが、区の答弁は「賠償の費用としてあることに触れたが本人から申し出はなかった」と委員会のときの答弁とは中身が変わっています。
さらに突っ込んで質問すると「慰謝料の額を区から定量的に示すのが難しい」といった理由(?)も答弁されて、一帯どういった経緯で「被害者には、慰謝料等の支払いが難しいと話をし、同意をして頂いた」ということになったのか全くわかりません。
この問題については、色々な意味で区が抱える問題を浮き彫りにしました。
再発防止、事件後の区の対応について、今後も引き続き取り上げて参ります。
■質問&答弁の様子は区議会ホームページから動画でご覧頂けます。
・「会議名で探す→平成26年第3回定例会→9月18日 本会議」とお進み下さい
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