カルトとは何か?家族や友人と分断するような働きかけがあれば、その人・集団を見限るべき。孤立させられ、依存させられれば人は冷静な判断を失います。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
先の土曜日は、オウム真理教問題対策にて抗議デモと学習会へ。以下関連ブログです。
オウム真理教対策の抗議デモ、学習会へ。住民協議会が2001年に結成されて以来20年以上の長きにわたり、抗議活動が展開されています。
今日のブログでは学習会についてご報告です。
講演「オウム信者の心理学的再考」
〜オウムはカルトなのに、今さらなぜ若者は入るのか?彼らはマインドコントロールされているのか〜
講師は立正大学心理学部 対人・社会心理学科教授で、日本脱カルト協会理事の西田公昭さん。
講演の中身は多岐に亘り、どれもとても勉強になる話でしたが、中でも「カルトの手口」は是非多くの方に知って頂きたいと思いました。
これを知ることで、何かの拍子に(知らぬ間に)カルトと関わりを持ってしまった方らが「あっ、これカルトの手口だ!」と気づくきっかけになるのではないかと思います。
以下、マインドコントロールまでの流れ。西田教授の話から桃野の理解、メモより。
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幻想であるが、一見もっともらしい語り。
今のダメな自分、家庭、社会から、頑張ればステップを上げていけるという働きかけ。
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あたたかな人間関係を築き、対話の基盤を作る。
すごく人当たりよく接してくる。
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解決困難な問題を突きつけて混乱させる。
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一見鮮やかな解決策を見せて魅了する。
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教義を体験的に確信させる。
あたかも空中浮遊したかのように錯覚させるなど
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教義を日常的に実践させて納得させる
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経済的、社会的資源を放棄させて元の生活に戻れなくさせる
以上でマインドコントロールの完成。
つまり、こういうことかなと思います。
いい人のような顔で近づいて来て、すごく悩みに寄り添うような態度を見せる。
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その上で、君はダメな人間だ(君の考えは間違っている)と否定をする。その上でこうあるべきだ、こうするべきだと指針を示す。
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その語りは「理想的な素晴らしいもの」に感じさせるものである。
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その「理想的な素晴らしいもの」を理解できない人々とは関係を断つように導いてくる。結果、家族や友人とは分断される。
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時々、自分が理想の自分に近づいたかのに思わせてくれる仕掛けがある。
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時々、できない自分を否定される。(無力感、達成感、恐怖などをうまく操り、適度な心理的報酬を与える)
↓
孤立させ、依存させる。
家族や友人と分断するような働きかけがあれば、その時点でその人、その集団を見限るべきではないでしょうか。孤立させられ、依存させられれば、人は冷静な判断を失うもの。皆さん、カルトには近づかないように、くれぐれもご注意ください。
カルトとは何か?については、こちらのサイトが大変参考になります。ご一読を。
【こころの時代〜宗教・人生〜】(NHKのサイト)
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