世田谷に残る希少な自然、穏やかな景観を守るために取り組まなくてはならないこと。生物多様性の視点から。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
本日の朝日新聞朝刊の記事。
【温室トマトの受粉、日本のハチ使って 生態系脅かす外来種「20年までに半減を」 環境省など方針】
環境省と農林水産省が、生態系に影響を与える外来種「セイヨウオオマルハナバチ」の農業利用を2020年までに半減させる方針を決めたとの報。クロマルハナバチなど在来種の利用を促すチラシを配り、補助金を活用して普及を図るようです。
欧州原産のセイヨウオオマルハナバチは、トマトの温室トマト栽培において、ハチによる自然受粉を行うため、1992年から国内で本格利用が始まりました。
その後、温室から逃げたか、温室から(利用後に)放たれたと思われるハチが北海道で定着したのが確認され、2006年に「特定外来生物」に指定されました。特定外来生物は、地域の生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。
※特定外来生物についてはこちらをご覧ください(環境省HP)
さて、世田谷区。
東京23区にあって、比較的自然が残されており、多様な生物の生息を身近に感じられることも世田谷の魅力です。その世田谷区でも近年多くの外来種が確認されており、世田谷区の自然環境への影響が心配されています。
例えば・・・
タイリクバラタナゴ(要注意外来生物)
コクチバス(特定外来生物)
カムルチー(要注意外来生物)
その他、フロリダマミズヨコエビ、アメリカザリガニ(要注意外来生物)など。
哺乳類ではアライグマ、鳥類ではガビチョウの生息が確認されています。
世田谷に残る希少な自然、穏やかな景観を守るためには、野生生物や外来種への理解を深め、生態系を脅かす外来種の侵入や拡散を防ぐとともに防除活動についても取り組まなくてはなりません。
そうした政策も議会で取り上げていこうと思っています。
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