紅白歌合戦の男女対戦形式を時代に沿った形に変えるべきでは。近年は「特別企画枠」があったり、紅組司会、白組司会を「司会」に統一したりの動きも。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区議会、今年最後の定例会がスタートしました。
本日は初日で各会派からの代表質問。我が会派からは田中優子議員が代表質問を行いました。
どれも大事な質問ですが、中でも他の議員も含めて議場の雰囲気が一番盛り上がったのが「紅白歌合戦について」だったように感じます。この質問がきっかけになり、区議会でも議論が弾むきっかけになるといい。
質問で取り上げるきっかけは、会派会議の中で「NHKの「紅白歌合戦」の形式は、今の時代にそぐわないのではないか」との話が出たことでした。
紅白歌合戦は言わずもがな、女性は紅組、男性は白組と別れて勝敗を競ういわゆる「男女対戦形式」。一方で近年は、戸籍上の男女という分け方に当てはめることができない性自認を持つ方もいて、その方それぞれの性自認を尊重すべきだという価値観が広く受け容れられるようになってきました。
そうしたことも観点の一つとして、紅白歌合戦は、男女対戦形式をやめ時代に沿った形に変わっていくべきではないか。
1951年に始まり、これまで一度も中断することなく続いて今年で74回目を迎える紅白歌合戦。近年は紅組、白組以外に「特別企画枠」といった演出が行われたり、「紅組司会」、「白組司会」といった呼称をやめ「司会」に統一したりといった動きもあります。まさに番組関係者の皆様こそが、今の紅白歌合戦がどうあるべきかと模索し続けているのではないでしょうか。
話は戻って本日の議会質問。
世田谷区は、これまで男女共同参画、多文化共生、性的マイノリティ理解促進などに関し、行政・議会が共に力を合わせて取り組んできました。
その世田谷区から”国民的番組”紅白歌合戦のあり方について議論をし、情報発信していくべきではないか、それについて区長の見解を問おうというのが今回の議会質問の趣旨。
今回、残念ながら区長は「日本放送協会が判断するもの。それ以上言えない」との我関せずといった風の答弁でした。繰り返しますが、紅白歌合戦は1951年から続く国民的テレビ番組。そして紅白を製作し放送するNHKはその予算や事業計画に政府、国会が関与する公共放送です。
NHKの紅白歌合戦のあり方について議論をし、情報を発信することは、男女共同参画、多文化共生、性的マイノリティ理解促進などを良い方向に進めていくことに繋がっていくのではないかと感じます。
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