改めて「奨学金給付の対象者を拡充すべき」と取り上げると、区長からは「検討を加速する」旨の答弁。検討、検討ばかりではなく、実施を急いでほしい。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも桃野の一般質問より。今回の一般質問は以下の4テーマです。
1.奨学金制度の拡充について
2.医療的ケア児へのサポートについて(11/30ブログアップ済み)
3.ワクチン接種について
4.世田谷区が関連するイベントの収益について(11/29ブログアップ済み)
本日は「1.奨学金制度の拡充について」をご報告します。
桃野はこれまで、区長肝入りの施策である「児童養護施設退所者等支援事業(区長のいうフェアスタート事業)」について、若者支援を拡充すべきとの視点で様々提案を続けてきました。
こちら参考ブログ↓
【区長記者会見で「児童養護施設退所者等支援事業の拡充」が発表されました。桃野の提案通りにどんどんと改善が進んでいます。しかし更なる改善は必須】(2022.09.07 桃野ブログ)
この間、この事業が私の提言に沿って、進学支援に偏ることなく、社会人として早く自立したい若者も支援するなどの方向に向かっていることについては一定の評価をしています。しかし未だフェアスタートなどとは言えない施策であることは変わりません。
これまでも指摘してきましたが最大の矛盾は「経済的困窮の状況とは関係なく、児童養護施設の退所者・社会的養護の経験者のみを手厚くサポートし、学びたいと強く希望しながら経済的にそれが叶わない若者は放ったらかしのまま」という点です。
これを、9月22日の一般質問で問うた際、区長は「社会的養護の経験者以外の進学支援も課題として受け止め進める」旨、答弁をしました。これは経済的理由で進学を断念せざるを得ない若者にとって大きな希望となる答弁だと大変嬉しく思ったのですが・・・
その後、11月11日の福祉保健常任委員会で区側から「児童養護施設退所者等支援事業の拡充について」との報告がありましが、その中身は9月22日の区長答弁の以前と全く変わりのないもの。その際、我が会派の大庭議員が区長答弁との齟齬を所管部に指摘すると、ようやく部長が「令和7年度からの次期子ども計画に向けて準備を進める中で、支援のあり方について検討は進めていきたい」「令和6年度中には方向性を示したい」と答えていました。
「社会的養護の経験者以外の進学支援」を、やるかやらないかも含めてその答えが出るのが3年後ということでしょうか。部長からも課長からも積極的な姿勢を感じ取ることはできませんでした。
今回、桃野が改めて「奨学金給付の対象者を拡充すべき」と取り上げると、区長からは「検討を加速する」旨の答弁。検討、検討ばかりではなく、実施を急いでほしい。
若者にとっての3年は長いのです。18歳の若者が3年経てば21歳。そんなに時間が経てばもう、高校卒業後の進学、就職の時期に支援を受けられずに時が過ぎたということになってしまいます。
桃野は、これからも区長に、若者支援の拡充、奨学金給付の対象者の拡大を求めていきます。
奨学金に関する質問の様子は、以下の動画でご覧ください。約7分の動画にまとめました。
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