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2021-03-26

本日は世田谷区長の定例記者会見。又、新型コロナ対策としての自身の肝煎り政策「社会的検査」を自画自賛していたよう。しかし専門家は、、、

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日は世田谷区長の定例記者会見が行われていました。何やら又、新型コロナ対策としての自身の肝煎り政策、区長が言うところの「社会的検査」を自画自賛していたよう。

社会的検査とは?については、以下のブログを参照ください。

世田谷区長が「いつでも誰でも何度でも」とぶちあげたものが大きく形を変えた「社会的検査」。議会答弁を聞く限り、事務方の区職員は「この施策は間違い」と理解している】(2021.03.17 桃野ブログ)

区長の記者会見はこちらから試聴できます。

区長記者会見(令和3年3月26日)】(世田谷区のサイト)

区長曰く、社会的検査を受けた施設は検査陽性者が少なく、社会的検査を受けてないところは検査陽性者が多い、社会的検査を受ければ受けるほど、陽性者は減るとのこと。

治療ではなく検査なのに。

なぜ検査を受ければ陽性者が減るのか。なぜそんなことが言えるのか全く理解できませんが区長はそう考えているようです。これは先の予算特別委員会の補充質疑でも我々の会派の大庭議員の質問に答えて区長はそう答えていました。

令和3年3月24日予算特別委員会、補充質疑での区長の発言(動画を13分30秒あたりまで早送りすると該当箇所です)↓

「PCR検査をすればするほど、陽性者は相対的には減ります。絶対的には減りません。で(検査の)その間隔が長ければ、その陽性者発生の確率も高くなります」

先ず、相対的とか絶対的とか、区長が何を言っているのか私には理解できませんが、検査をすればするほど陽性者は減ると言っていることは間違い無いでしょう。

そして、区長が「社会的検査に対する専門家の評価」として資料とともに誇らしげに説明していたのは以下です。区からお願いして、各先生から頂いたコメントだろうとは思いますが、、、

児玉教授は別に「社会的検査」の意義を何も説明していないし、むしろ頻度が足りないと言う桃野の出張と同じことを言っているように感じます。そして、西原先生は「感染予防に対する意識が高い施設が検査を受けている(感染予防に対する意識が低いところは検査を受けない)」と言っているわけですから、社会的検査を受けている施設で陽性者が出にくいのは当たり前」としているに過ぎません。本当は施設内で感染予防に対する意識が低いところを重点的に調べて検査陽性者をいち早く集団から隔離しないといけないのに。と言うことでしょう。

世田谷区長、これでなぜ自身の肝煎り政策「社会的検査」なるものを自画自賛しているのか全く理解に苦しみます。

社会的検査に関する専門家の評価

【高齢入所施設の社会的検査における定期検査(随時検査を除く)受検・陽性発生状況】

■東京大学 先端科学技術研究センター癌・代謝プロジェクトリーダー 医学博士 児玉 龍彦 教授

定期検査を行った施設でも、感染者の流入は防げないが、行っていない施設と比べて「クラスター」の発生が少ない傾向が確認された。新型コロナウイルスの感染における特徴は、無症状者を介して感染が広がることである。高齢者の入所施設のクラスターが東京都における新型コロナウイルス死亡者増加の主たる原因であることに鑑み、今後も定期的な社会的検査を強化することが重要と思われる。世田谷区だけでなく、東京都及び日本で新型コロナウイルスが広がっている多くの自治体にとって重要な情報と思われる。

■慶應義塾大学 医学部腫瘍センター ゲノム医療ユニット長 医学博士 西原 広史 教授

陽性者の発生率は、その施設の方々の社会的活動に寄るところが大きいため、このデータのみで定期検査実施の意義は必ずしも言えないが、「定期検査をしている施設の関係者は、感染予防に対する意識が高く陽性率も低くなる」ことが示唆され、手洗い、マスクの着用と同様に、定期検査を受けるという要素が、これからは予防の1つの手段として挙げられることになる。

 

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