toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2019-12-25

IR担当の副大臣が、何らかの見返りを期待するIR事業者からお金をもらったら、実際に便宜を図ろうが図るまいがアウト。

LINEで送る
Pocket

世田谷区議会議員、桃野芳文です。
現職国会議員が逮捕されました。
今朝の朝刊では、読売新聞は「容疑追及」、朝日新聞は「逮捕へ」と報道していましたが、朝日新聞の報道通り今日逮捕。
a.IMG_1859 IMG_1860
秋元容疑者、複数業界で疑惑 職務権限が明確なIRにメス】(産経新聞)
上記のように産経新聞は、今回の逮捕につながった「IR案件」以外の疑惑にも言及しています。これは他の新聞には無い内容。
(※IR=カジノのほかホテルや劇場、国際会議場や展示会場などのMICE施設、ショッピングモールなどが集まった複合的な施設のこと。Integrated Resortの頭文字の略で、統合型リゾートとも呼ばれる)
そして、現職国会議員の逮捕は10年ぶりですね。収賄罪では18年ぶりとなります。
10年ぶりの現職国会議員逮捕 収賄罪は鈴木宗男氏以来】(読売新聞)
報道によると、秋元容疑者は内閣府副大臣などとしてIRを担当していた2017年9月下旬、IR事業で有利な取り計らいを受けたいとの趣旨であることを知りながら、東京都内で企業側から現金300万円を受け取った疑いが持たれています
更に、秋元容疑者は2018年2月中旬、この企業がIR参入の候補地としていた北海道留寿都村を家族で訪問し、村幹部らと会食するなどしていましたが、この際、企業側が負担したとされる計約70万円相当の航空運賃や宿泊費なども収賄の逮捕容疑となっています。
東京新聞の記事では、秋元容疑者は「中国企業に便宜を図ったことはないし、お金も一切もらっていない。やましいことは全くない」と現金の受領を否定しているよう。
秋元衆院議員、逮捕 IR参入巡り収賄容疑】(東京新聞)
しかし普通に考えれば、東京地検特捜部は金の流れを示す証拠もつかみ、自信を持って逮捕しているのでしょう。国会議員が逮捕されるというのは重い事実ですから。
秋元容疑者は、IR担当の副大臣だったわけですから、これは政府の一員という立場。
刑法の第197条には以下、定められています。
・公務員が、その職務に関し、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、5年以下の懲役に処する。この場合において、請託を受けたときは、7年以下の懲役に処する。
副大臣(=公務員)が、その職務に関し(まさにIR担当)、賄賂をもらった(IR事業者は何らかの見返りを期待してお金を払った)。
この構図でお金を受け取ったらもうアウトというのが一般的な解釈。実際に便宜を図ろうが図るまいが罪が成立します。
秋元容疑者逮捕に関連して、別の自民党国会議員も捜査対象になっているよう。
自民の白須賀衆院議員事務所を捜索 IR汚職巡り特捜部
IR疑惑、一体どこまで広がるのでしょう。

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です