区の答弁「0.3μSvや0.4μSvで危険と示すのは川場村の感情からすればいかがなものか」
本日は区民生活常任委員会。
文教委員会にて「川場移動教室における放射能対策を求める陳情」が審査されておりましたが、私の所属する委員会でも川場村関連の案件がありました。
「区民健康村施設の除染作業の実施について」
川場移動教室で区内の小学校5年生が利用する「ふじやまビレジ」「なかのビレジ」の除染作業について区から報告がありました。
■概要
①ふじやまビレジ
野外炊事場周辺:草地のはぎ取り、砂利入れ替え
工房前からマスつかみどり池までの一帯:草地のはぎ取り
ドン・キホーテ像脇通路:表土のはぎ取り
農作業畑:反転耕
②なかのビレジ
駐車場:表面砂利及び下層コンクリート除去、アスファルト舗装
野外炊事場周辺:草地のはぎ取り、砂利入れ替え
食堂前広場:表土入れ替え
キャンプファイヤー広場:高圧洗浄
森の村前庭平面部:草地のはぎ取り
農作業畑:反転耕
③期間など
作業期間:4月10日から5月10日
除去したコンクリートの処分:処分を受け入れてくれる施設が見つかったのでそちらで処分
広報について:区のホームページにて、作業前と作業との空間線量を区民に周知
■桃野質問、区側答弁(抜粋・要約)
桃:はぎ取った土などはドコへ行くのか。
区:ふじやまビレジのテニスコート付近の空き地に1m〜1.5m穴を掘って埋める
桃:暫定的に置くのか、それが最終処分か?
区:8000ベクレル以下のものなので国の基準に基づき施設内においておく
桃:埋めてあるところの安全対策は?
区:穴の底に防水シート、ロープで囲う、表示をして立ち入らないようにする
桃:除染後の数字、確認はどうするのか?
区:0.23マイクロシーベルト/時まで線量が下がっているか区の職員が確認する。下がっていなければ引き続き除染作業を続ける。
桃:区の職員が測定している地点から少し離れると、線量が高いところがあると測定に同行した区民から聞いているが事実か
区:区の定点観測は子どもが普段活動している場所で行っている。その方達が少し離れた崖ぶちを測ったら、そこは多少高かった。
桃:移動で通る道、崖ぶちは少し高かったというのであれば、高い場所は周知徹底して子どもたちが立ち入らないように対策をとるべきではないか。
区:全てを0.23にするのはあり得ない。区としては子どもが長時間滞在する場所は0.23以下にする。
通り道、道沿い脇が0.3や0.4でるかもしれないが、そこに危険だという表示をするのは村の感情からしていかがなものか。
0.5以下であれば現状では全て除去、調査は難しい。
桃:「区としては」ということで区のスタンスはわかった。
しかし放射線の問題は専門家でも幅広く意見がわかれている。
一つの現実をみてもその捉え方は様々。
保護者の皆さんはよく勉強されていて放射線に関する豊富な知識の中で個別に判断をされている。区が安全だと言っても「うちは行かない」という家庭もある。
「2泊3日という時間なら安全だと判断した」
「子どもが長く活動するところは除染した、しかし、全部はできない、通路はやっていない」という現状も含めて保護者の皆さんが自分の気持ちに従って判断できるように、オープンに情報をだして頂きたい。要望する。
区:実施する学校において丁寧に説明する。
※正式な議事録については世田谷区議会のホームページに掲載されるものをご覧下さい。
いつものことですが、放射能に対する恐れについて区と話をしても、押し問答になってしまいます。
本日のところは、少なくとも保護者の皆さんの判断材料のために、情報をオープンにするよう要望いたしました。
再三再四、区長に問うても答えは変わらないようですから、川場移動教室は引き続き実施される模様です。
引き続き、川場移動教室の中止(行き先変更含め)、川場村の子ども受け入れなど積極的な支援を訴えてまいります。
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