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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2021-08-22

文科省TALKの原則。Askは「死にたい」という気持ちについて率直に尋ねる。徹底的に聴き役にまわるなら自殺について話すことは危険でなく予防の第一歩。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

子ども達の夏休みもはや終盤です。2学期が始まる9月1日まで後10日となりました。今年の夏も昨年に続きコロナ禍の中の夏休み。夏祭りも旅行も楽しむことができなかったでしょうし、世田谷区立小中学校では全ての児童生徒が参加する予定だった東京オリパラ観戦も無くなりました。長く続くコロナ禍で子ども達の心中が気になります。

今朝(8/22)の東京新聞では一面で「夏休み明けの登校を苦にする児童生徒が増える時期、子ども達のSOSを見逃さないで」と報じていました。

記事の中でも示されていましたが、近年小中高生の自殺者数は増え続けています。自殺に至る事情は様々だと思いますが「学校に行きたくない」のSOSの段階で周りの大人が適切に対応していれば、その命を救えたかもしれません。

今年の春、ゴールデンウィーク明けの子ども達の心のケアについてブログを書きました。その際と同じように、やはり夏休み明けも子ども達の様子には周りの大人が目配りを。

コロナ禍で子どもの自殺が増えているとの報道。5月以降は特に要注意。GW明け、場合によっては「学校は休んでもいいんだよ」と声がけを】(2021.05.05 桃野ブログ)

以下、上記ブログより抜粋。子どもが「学校に行きたくない」と言ったら。

・原因探しや先の心配は後回しにして、子どもが元気になるまで、ひとまず家でゆっくり休ませる。親の不安を子どもが感じると、「なんとかしなくては」と余計に心を硬直させてしまう。

・無理に行かせようとせず、のんびり休ませる。その間に学校と相談し、行きやすい環境を整えることが大切。

以上、精神科医の山登敬之さんのアドバイス。

・子どもも大人も、気持ちを安らかにすることが大事。子どもは必ずしも、大人に「つらい」と直接言うとは限らない。イライラしたり集中力がなくなるなど、子どもが発するメッセージを注意深く見てほしい。部活や習い事など気晴らしができる時間が減ってしまったら、それに代わる「逃げ場」を作ってあげることも大切。

以上、小児科医の半谷まゆみさんのアドバイス。

そして、今朝(8/22)の東京新聞には、文部科学省の「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」から「TALKの原則」が紹介されていました。以下は文科省のサイトから抜粋。

Tell: 言葉に出して心配していることを伝える

例)「死にたいくらい辛いことがあるのね。とってもあなたのことが心配だわ」

Ask: 「死にたい」という気持ちについて、率直に尋ねる

例)「どんなときに死にたいと思ってしまうの?」

Listen:絶望的な気持ちを傾聴する

死を思うほどの深刻な問題を抱えた子どもに対しては、 子どもの考えや行動を良し悪しで判断するのではなく、そうならざるを得なかった、それしか思いつかなかった状況を理解しようとすることが必要です。そうすることで、子どもとの信頼関係も強まります。徹底的に聴き役にまわるならば、自殺について話すことは危険ではなく、予防の第一歩になります。これまでに家族や友だちと信頼関係を持てなかったという経験があるために、助けを求めたいのに、救いの手を避けようとしたり拒否したりと矛盾した態度や感情を表す子どもいます。不信感が根底にあることが多いので、そういった言動に振り回されて一喜一憂しないようにすることも大切です。

Keep safe:安全を確保する

危険と判断したら、まずひとりにしないで寄り添い、他から も適切な援助を求めるようにします。

(引用以上)

「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」については以下のURLから全文をご覧頂けます。TALKの原則については第二章、10ページに記載されています。

教師が知っておきたい子どもの自殺予防」のマニュアル及びリーフレットの作成について】(文部科学省のサイト)

世田谷区には「不登校相談窓口」があります。

「不登校相談窓口」をご利用ください】(令和3年5月19日更新 世田谷区のサイト)

・不登校相談窓口(総合教育相談室)

・相談日時 月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時~午後5時

・電話番号:03-3429-0411

・ファックス:03-3429-0520

こちらもご活用ください。

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