映画「生きる」。なぜ多くの子ども達の命が失われたのか。子ども達の最期の様子を知りたい。巨大な組織を相手に懸命に闘った方々の姿が描かれています。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
昨日、映画の試写会に参加してきました。
「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たち(寺田和弘監督)。
東日本大震災の際、石巻市立大川小学校では児童教職員合わせて84名が津波の犠牲となりました。なぜ大川小学校でだけ、多くの命が失われてしまったのか。以下のブログもご覧ください。
【あれから10年。津波で死者行方不明者84名(児童74名、教員10名)の犠牲を出した石巻市立大川小学校へ。児童、教員の思いを無駄にせぬよう】(2021.11.22 桃野ブログ)
大川小で起きた悲劇、そしてその後のご遺族の活動については様々なメディアで取り上げられてきました。こちらの「日曜スクープ」(テレビ朝日)の動画もご覧ください。映画「生きる」の寺田監督のインタビューもあります。
『「生きる」〜大川小学校津波裁判を闘った人たち〜』の試写会へ行ってきました。題名「生きる」に込められた意味を考えています。強く心を動かされる映画。多くの方に見て頂きたい【日曜スクープ】大川小津波裁判“日本のこれから”|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト https://t.co/IMadv54SL9
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) April 16, 2022
昨日の試写会、桃野は映画に強く心を動かされました。
朝「行ってきます」と家を出た我が子が津波に飲まれて命を落としてしまう。それも学校という本来子どもたちが最も安全であるはずの場所で。
泥に塗れた我が子の亡骸と対面した時のご遺族のお気持ち、そして未だに我が子の行方すらわからないご遺族のお気持ちはいかなるものでしょう。桃野も子どもを持つ親ですから、その悲しみの大きさを推し量ることはできます。
そして桃野が同様の立場であれば、なぜ、子どもたちが亡くならなければならなかったのか。学校は成すべきことを成した上での悲劇なのか。子どもたちの最期の様子はどのようなものだったのか。知りたい気持ちがとめどなく溢れてくるでしょう。
一方で、地元行政、教育委員会、唯一生き残った教師は不自然な説明に終始し、時に事実の隠蔽とも思える行動を取ります。
多くの子ども達の命が失われたのはなぜなのか。子ども達の様子はどうだったのか。知りたい。何としてもそれを明らかにするのが残されたものの務めだ。ご遺族の皆様の懸命な闘いの様子が映画の中に収められています。
映画「生きる」。是非多くの方に見て頂きたい映画です。今後いつからどのような形で上映されるかはまだ決まってないようですが、決定次第、また情報が入り次第、ブログ等で発信したいと思います。
昨日の試写会では、映画上映の後、石巻市のご遺族らと試写会場をzoomで繋ぎ、意見交換などが行われたのですが、その際、会場から石巻に呼びかけた方の中に、佐藤そのみさんがいらっしゃいました。
佐藤さんは大川小で、当時6年生だった妹を亡くされています。
佐藤さんは、マイクを握り、石巻のご遺族に対して「映画の中で◯◯ちゃん、△△くんの写真が出てきて、会えて嬉しかった」というようなことをおっしゃっていました。
ほんの小さな何かの巡り合わせで失われた命。生きることが叶った命。多くの方が、今尚震災と向き合って今を生きているのだと思います。
佐藤そのみさんは、大学で映画制作を学び、東日本大震災での自身の経験を踏まえた作品、映画「春をかさねて」、ドキュメンタリー「あなたの瞳に話せたら」を制作。「あなたの瞳に話せたら」では一昨年「東京ドキュメンタリー映画祭2020」で準グランプリと観客賞を受賞されています。
以下のサイトもご参照ください。
【大川小で妹を亡くした女性、経験を映画に 「春をかさねて」「あなたの瞳に話せたら」】(河北新報)
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