環境車の趨勢は電気自動車(EV)に。水素をエネルギー源に使う燃料電池車(FCV)は、水素ステーションの整備が進まず伸びていません。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
昨年12月に議会で取り上げた世田谷区の燃料電池自動車(FCV)の件。
5年間で444万円と高価なリース料を払い、活用されていませんでした。以下は関連ブログです。
活用されていない区の燃料電池自動車(水素自動車)。5年間で444万円のリース料がもったいない。どうせなら区長が公用車として活用すればどうか。
区は、この車を公用車としてリースし続ける意味を「水素エネルギーの普及啓発のため」としていますが、区が税金を使ってそのようなことをする必要があるのでしょうか。
普及啓発というなら水素ステーションを誘致する方がよっぽど効果的。そして本当に区民にアピールしたいなら区長がこれに乗って毎日移動すればいい。
そういうことせず、ただ単にFCVをリースし続けているのは、単なる「啓発しているふり」に貴重な税金を費やし続けていることにならないでしょうか。
桃野は、契約最終年度の令和3年度でリース契約をやめるべき、もしどうしてもリースをし続けたいなら根本的に活用の仕方を改めるべきと指摘してきました。
ところが。
世田谷区は、車種を変えてリース料の負担を軽くはしたものの又、今年度も新たなリース契約を続けるというのです(所管課長に確認済み)。区はこれからFCVをどう活用するつもりなのか。引き続きしっかりとチェックしていきます。
さて、そんな中ですが、昨日は日経新聞にこんな記事が掲載されていました。
世界の電気自動車(EV)の新車販売が2021年に460万台となり、初のハイブリッド車(HV)超え。低価格帯が人気の中国がけん引し、温暖化対策を掲げる欧米でも好調。日本勢も巨額投資で対応を急ぎます。#日経イブニングスクープhttps://t.co/btey0J991w
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) April 12, 2022
EV(電気自動車)の販売台数が急増しているとのニュース。昨年(2021年)、世界の電気自動車(EV)の新車販売台数は約460万台と一昨年(20年)の2.2倍に増加。初めてハイブリッド車(HV)を上回りました。
日本では環境車の代名詞になっているのはハイブリッド車ですが、世界では今は電気自動車(EV)の方が優勢です。
そして昨日は、朝日新聞にこんな記事も。
ホンダ、EVに5兆円投資、世界で30車種展開 日本ではまず軽EV https://t.co/c2lz6U6nJv
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) April 12, 2022
記事では、ホンダが2030年までに電気自動車(EV)の開発や生産設備に計5兆円を投じると発表したことを伝えています。又自動車大手3社の電動化戦略についても伝えていますが、それによると各社の2030年の目標は、ホンダは世界販売の40%にあたる200万台をEVに、トヨタは世界販売の35%にあたる350万台をEVに、日産は車種の半分以上をハイブリッド車を含む電動車に、としています。
脱炭素化に向けた環境車の趨勢は電気自動車(EV)に。水素をエネルギー源に使う燃料電池車(FCV )は、水素ステーションの整備が進まず販売台数は伸びていません。
話は戻って世田谷区。このような環境下で、水素自動車を「区民への啓発のため」にと、税金を使ってリースし続けるのは適切なのでしょうか。改めて疑問に思います。
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