世田谷区では、いわゆる「狭小住宅」は建たないルールです。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今朝の日経新聞の朝刊、一面がこちら。
都心で増える狭小ペンシルハウス、「老後」に不安 修繕・改築費重くhttps://t.co/MHzWh9bWxj
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) August 9, 2025
記事では以下伝えています。
・マイホームの敷地面積が都心で縮んでいる
・東京23区で2024年に売り出された50平方メートル未満の戸建ては18年比3割増。新築全体に占める比率は16%
・住宅価格が高騰する中、比較的手の届きやすい狭小住宅が若い世帯を中心に人気
・ただし狭小住宅は資産価値に不安あり
・狭小住宅はそうでない住宅に比べて中古価格が低くなる傾向
都心に住みたいという希望を持つ方は多いと思いますし、限られた予算の中でそれを実現するために狭小住宅を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。それぞれのライフスタイル、価値観次第でもあります。
さて、世田谷区ではどうなっているのかというと。
結論から言うと世田谷区では、上記記事に出てくるような狭小住宅(敷地面積50平方メートル未満の戸建)を新規に建てることはできません。
世田谷区では「敷地面積の最低限度の制限」を定めていて、対象地域ごとに指定値を100、80、70、60平方メートルと定めています。
◾️指定値60平方メートルの場合
つまり、この地域に120平方メートルよりも小さな敷地があったとします。その敷地を分割しようとしても、分割された敷地、少なくともどちらか一方には建物が建ちません。よって110平方メートルなら110平方メートルのまま分割されずに敷地が残ると言うわけです。
狭小住宅は狭小住宅で需要はあると思いますが、世田谷区では住み心地の良い街をつくるため、日照、通風、みどりのある環境などを考え、このようなルールを設定しています。
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