自転車運転の「ながらスマホ」。いかに周囲への注意がおざなりになっているか定量的に測定できる教材です。各自が危険性を実感できるのは良いですね。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
自転車に乗りながらのスマホ操作。危ないですね。
桃野も歩道を歩いているときに、自転車の「ながらスマホ」の方に遭遇しひやっとしたことがあります。
電動自転車など様々な装備がついていて重たい自転車もありますし、オートバイ並みにスピードが出る自転車もあります。歩行者とぶつかれば大怪我、時に死亡事故につながる事例もあるでしょう。自転車に乗りながらのスマホは危険です。スマホを操作する際は自転車を止めましょう。
さて、携帯電話事業などを手掛ける電気通信事業者KDDIが「自転車ながらスマホを防ぐオンライン授業キットを無償提供」されているようです。
【自転車ながらスマホを防ぐオンライン授業キットを無償提供】(KDDIのサイト)
KDDI社が「自転車ながらスマホ」による周囲への注意力低下を模擬体験できる学習教材を、全国の学校に無償で提供。
スマホを操作しながら自転車を運転する際、いかに周囲への注意がおざなりになっているかを測定できる教材です。こうした教材で、ながらスマホがいかに危険であるか実感できるのは良いですね。
自転車ながらスマホをしている方は、自分はスマホの操作と自転車の運転を両立している。きちんと周囲は見えているとの自信があってのことかもしれません。
しかし、そうではない、とても危ない状態になっているのだと「見える化」できれば「危ないから止めるべき」と自身が納得の上で、安全運転に取り組むことができるでしょう。
KDDIのサイトによると、この教材は主に高校生を対象にしているようですが、もっと低年齢のうちからこういう働きかけをしてもいいのではないかな。多くの方が、なるべく早い段階で自転車ながらスマホの危険性を認識した方が良いように思います。
ちなみに転車運転中のスマホや携帯電話の使用などは歴とした法律違反。違反した場合には「5万円以下の罰金」が科せられることがあります。又相手にけがを負わせた場合は、重過失傷害罪などに問われたり、被害者から損害賠償を求められたりすることもあります。
自転車ながらスマホは、相手もあることではありますが、自身にとっても大怪我等に繋がりかねない危険な行為です。自転車ながらスマホは絶対にやめましょう。
以下参考。
国交省のサイトを見ると、小学生が加害者となった自転車事故で、9500万円もの賠償金が課せられた事例もあります。
【自転車事故の損害賠償に係る現状について】(国土交通省)
■自転車運転者(第1当事者)の年齢層別交通事故件数(平成29年)(国交省資料より)。スマホながら運転かどうかはわかりませんが、小中学生の自転車事故が多いことはわかります。
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