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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2016-01-14

日経新聞「やさしい経済学」に世田谷区議会議員選挙が登場!

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
日経新聞のコラム「やさしい経済学」は好きで、比較的精読する事が多い記事です。
現在連載中のコラムもわかりやすく、おもしろい。
テーマは「政治が担う機能」で、執筆しているのは大阪大学の砂原庸介准教授。
このコラムには珍しく地方政治が扱われています。
さて、本日(1/14)が連載6回目だったのですが、一昨日の4回目に世田谷区議会議員選挙の例が登場していました。
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世田谷区議会のことが書かれていた部分をまとめると、以下内容。
・日本の地方議会選挙で一番大きな選挙区は、世田谷区、大田区、千葉県、船橋市、船橋市、鹿児島市の定数50。
 有権者の2%の支持があれば間違いなく当選する。
・だからといって選挙が楽なわけではない。
・(世田谷区議会議員選挙を例に挙げて)
 この選挙の当選ラインは3300票程度で候補者達はその周辺で激しく競争している。
・当選ラインは世田谷区の有権者の0.5%程度。
・定数が多すぎると、自治体全体を考える事業より、限られた地域や団体にアピールできる事業を事業を強調して競争が行なわれる。  
砂原准教授がここで言いたいのは「地方議会の定数が多すぎると弊害がある」ということのようです。
一連の論理の組み立てには頷けます。
でも、ここで例示されている世田谷区議会議員選挙を2度戦った桃野から、ちょっと補足を。
まず、当選ライン周辺で起こる激しい競争について。
これは、世田谷区議選だけではなく、多くの地方選で起こる現象だと思いますが、それが起こる理由は「各政党がなるべく多くの候補者を当選させたい」から。
老舗政党など、組織票が計算できる政党は、その選挙区内でどれだけの票数が出るかある程度予想ができます。
例えば世田谷内でA党の支援団体は、○○組合、○○会、○○協会・・・、あわせて3万票あるとします。
有権者の数、例年の投票率などから、3000票〜3500票の間が当選ラインだということは察しがつきますから、A党からの当選者が10人前後と見込んで、候補者数を決めるわけです。
だから政党にとって、候補者のうちの一部が票を集めて上位当選、残り多数の候補者が落選というのは失敗。
各候補者が、当選ラインをかろうじて超えて全員当選というのが良い選挙、ということになります。
※ちなみに桃野は1回目、2回目の選挙ともに特定の業界や団体の支援を受けずに戦ってきました。
そして「定数」の多寡をどう見るかということについても補足を。
世田谷区議会は、区内人口約88万人に対して議員定数が50。
単純な割り算ですが、17,600人あたり一人の議員を議会に送り出している事になります。
一方、東京23区の区議会で最も定数の少ない千代田区の場合、区内人口約4万8,000人に対して議員定数は25。
こちらは1,920人あたりに一人の区議会議員です。
世田谷区議会は選挙区内の人口から見れば、全国的に見ても、決して定数の多い議会ではありません。

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