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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2022-01-18

トンガの大規模噴火は決して他人事ではありません。国は「富士山火山広域防災対策基本方針」にて、都内は2cmから10cm程度の降灰と予測しています。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

1月15日に南太平洋のトンガ付近で海底火山が噴火。今日18日で丸3日が過ぎようとしていますが、依然として現地と国外との通信は困難な状態が続いています。

未だ被害の詳しい状況すらわかっておらず、今はトンガの皆様の無事を祈るしかありません。状況が整い次第、我が国もトンガの復旧復興のためにできる限りの支援に乗り出すべきでしょう。昨日、岸田総理も、首相官邸のサイトにて以下のメッセージを発信しています。

トンガ沖で発生した大規模な海底火山噴火に伴う地震・津波による被害に対する岸田内閣総理大臣のお見舞いメッセージ】(令和4年1月17日 首相官邸のサイトより)

この度、火山島フンガトンガ・フンガハアパイの噴火と、それに伴う地震や津波により、貴国で大きな被害が発生しているとの報に接し、大変心を痛めており、日本政府及び国民を代表し、お見舞いを申し上げます。
日本政府として、貴国の復旧・復興のため、できる限りの支援をしたいと思います。被災された方々が一日も早く元の生活に戻れることを、心から祈念いたします。

現地との通信が困難な中ですが、航空写真、衛星写真などから明らかになる現地情報もあります。ニュージーランド国防省は今日(1/18)、哨戒機がトンガ上空から17日に撮影した写真を公開。建物の屋根に火山灰が積もっている様子が確認できます。

トンガの空撮写真を公開、火山灰降り積もる NZ哨戒機が17日撮影】(2022.01.18 朝日新聞デジタル)

火山灰は復旧復興を妨げる非常に厄介なもの。数センチ積もれば車はスリップして正常に運転することが困難です。空港にも灰が積っているでしょうから、航路を通じて救援物資を届けることも難しいでしょう。

トンガの降灰被害は決して東京に住む我々にとって他人事ではありません。国は富士山の噴火を想定し、平成18年2月に「富士山火山広域防災対策基本方針」を発表しており、この中で都内には 2cm から10cm程度の降灰があると予測しています。

■以下の図は「富士山火山広域防災対策基本方針」36ページより

桃野は、平成27年6月16日の世田谷区議会本会議一般質問にて、区に対して「降灰への対応方法について区民に周知すること」や「区が現実味のある除灰計画を作成すること」などを求める趣旨で質問しましたが、区は未だにそうしたことを行っていません。

このブログを読んで下さっている皆様は是非、必要な物品の備蓄など、降灰対策をお願いいたします。

・火山灰は水に濡れると固まってしまいます。水で洗い流そうとしたり、排水溝に落とそうとしてはいけません。

・火山灰は箒などで集め、ビニール袋(二重が望ましい)に詰めて雨が降っても濡れないように保管する。

・火山灰が積もると大規模停電が発生する可能性があります。他の災害対策とも共通ですが停電に備えた備蓄を。

・火山灰が積もると減水、断水が発生する可能性があります。他の災害対策とも共通ですが断水に備えた備蓄を。

・火山灰の積もった道路を自動車で走るとスリップする危険があります。

・火山灰は小さな粒子になり飛散します。ゴーグル、防じんマスクの備えを。

以下のサイトは、わかりやすく大変参考になります。

火山灰が首都圏に!そのとき何が起きるのか? 徹底検証 富士山噴火(4)】(NHK「明日を守るナビ」2021年10月21日)

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