toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2015-11-26

自らを省みて改善すべき事は改善する。当たり前の事ですが「役所」はこれが苦手です。

LINEで送る
Pocket

本日は世田谷区議会本会議の3日目。
桃野は、一般質問で登壇。
一般質問の持ち時間(質問部分)は10分という限られた時間ですが、今回は以下4つのテーマを取り上げました。
・せたがや文化財団、相次いで行政指導をうける大問題
・二子玉川公園、未だ設計ミスのまま放置される
・太子堂調理場からの給食が仕出し弁当に!?
・花粉症で苦しむ方を減らす為に
質問内容について、今日から順次、ブログでもご報告していきます。
先ずは「せたがや文化財団、相次いで行政指導をうける大問題」について。
これまでも繰り返しお伝えしてきましたが、せたがや文化財団は、区の職員の天下り先であり、区からの補助金を年間10億円程度受け取る、世田谷区の外郭団体です。
今年7月この、せたがや文化財団が「買いたたきをしている」として、公正取引委員会から行政指導を受けました。
この一件だけでも大問題ですが、続いて、今度は10月に、労働基準監督署から「職員に対する残業代不払い」などで行政指導を受けるという事件が発生。わずか4ヶ月の間に異なる行政機関から相次いで行政指導を受ける異常事態が起きています。
事業者には買いたたき、職員には残業代不払い。
これでは「せたがや文化財団」どころか「せたがやブラック財団」です。
世田谷区は自ら要綱で、外郭団体を「指導・調整」する、と定めています。
加えて区の幹部職員が定年退職後に数多く再就職し、区からの補助金は毎年10億円程。
さらに区の会計管理者が監事となって「職務の執行全般、一切問題無し」の旨、監査報告書にサインをしている。
これらの事実からしても区の責任は免れません。
先ずもって区は、指導・調整力の不足を自覚しなければなりません。
そして今後は、天下りしている先輩方に気兼ねすることなく、財団を厳しく指導し、再発防止に努めなければならないでしょう。
これまで区は、どういう「指導・調整」を行なって来たのでしょうか。
区が自ら定める事務要綱を見ると、指導・調整の為に「外郭団体経営者会議」「外郭団体連絡協議会」「外郭団体事務連絡会」と3つの会議体を設置することになっています。
ところが、これを調べてみると信じられない事実が。。。。
上記3つの会議体のうち「外郭団体経営者会議」は平成6年から平成9年までの間に、たった4回開かれたのみ。
又「外郭団体連絡協議会」と「外郭団体事務連絡会」の開催資料をみても、これまで区が積極的に指導・調整機能を果たしてきたようには、とても見えません。
「外郭団体連絡協議会」は7月に公取委の行政指導を受けたあと、9月に開催されていますが、その際の資料を確認したところ・・・
区から今回の事態について外郭団体に伝えられたのは「今一度、契約状況を確認いただきたい」という旨ぐらい。
財団に厳しく指導するどころか注意を与えた形跡すらありません。
そして「外郭団体事務連絡会」は平成24年、25年は一度も開かれず、メールでの連絡のみという実態でした。
区が自ら定める通り、各会議体で指導・調整を行ない、更にはその内容を記録に残し、外郭団体の改善資料として蓄積するのは当たり前のことです。
今回、桃野の質問に区側からは「指導が不十分であったことを認め、反省する」旨の答弁が有りました。
自らを省みて改善すべき事は改善する。
当たり前のことですが「役所」はこれが苦手です。
区は、今回、様々な問題点が明るみになったことをむしろ奇貨とし、外郭団体の改善、天下り問題全般の改革を進めなければなりません。
桃野も議会から引き続きしっかりと取り組んで参ります。
DSC_0011a

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です