数100億円の税金を使ってつくられる、世田谷区役所新庁舎が“免震構造ではない”?!
本日は世田谷区議会本会議の初日。
各会派からの代表質問等が行なわれました。
我々の会派からは田中優子議員が登壇。
懸案となっている新庁舎問題についてもとりあげました。
老朽化が進み、災害対策上も問題が多々有る世田谷区役所本庁舎は、建て替えについての議論がもう何年も続いている状況。
我々の会派は、これまでも一貫して
・新庁舎は、華美ではないものを
・建設費を抑制することに十分に配慮しながら進める
・強固な災害対策本部機能を持つ庁舎を
(災害対策を優先に考える)
などの主張をしてきました。
それが今日の我々の代表質問に副区長が答弁したのは、以下の内容。
“災害に強い新庁舎をつくる”と言っておきながら
”新庁舎は「免震構造」が基本だが、庁舎によっては様々な検討もある”
役人というのは中々、はっきりと答えを言わない。
厳しい質問には、どういう意味にもとれる表現(いわゆる玉虫色の答弁)で、逃げるという特徴を持っているのですが、上記の答弁を素直に受け止めれば、つまりは「免震ではなく耐震でつくられる部分もある」ということになります。
これまでの議会でのやりとりからも、全面的に免震構造ではなく免震+耐震と言っていることは明らか。
首都直下地震の恐怖がここまで叫ばれている中、「災害対策本部機能を果たし区民を守るべき本庁舎」が(どれくらいの部分かはさておき)「免震構造」ではないとはどういうことでしょうか。
免震と耐震の違いは以下です。
■免震
建物と基礎との間に免震装置を設置し、地盤と切り離す。
建物に地震の揺れを直接伝えない構造。
■耐震
地震の力に対し、主に壁の強度を上げて耐える構造。
建物が頑丈でも地震の揺れは建物内部に伝わり、2 階・3 階と上がる程、揺れが増幅する。
(引用元はこちら)
桃野は(我々の会派は)これまでも、全面改築だとか、現在の庁舎の保存だとか、その点ありきでこの問題に取り組んで来た事は一度も有りません。強固な災害対策本部機能を果たせるという前提でなら、全面保存、一部保存も含めて検討を進める事になんら反対するものではありません。
しかし、区長の言う「庁舎群が中庭を囲む景観」を最優先に、免震構造をおざなりにするようでは、本末転倒です。
新庁舎は災害対策優先。
引き続き、ブレずに取り組んで参ります。
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