toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2017-05-09

運動会で骨折事故が相次ぐ「組体操」。これからも実施するというなら、区長や教育長が責任を持つことが必要ではないか。

LINEで送る
Pocket

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
ゴールデンウィークが明けて、これからは運動会の季節。
子ども達はもちろん、大人もカメラやビデオカメラを片手に熱くなる季節がやってきます。
今年も楽しい運動会シーズンになると良いな。そのためにも、安全が第一。
世田谷区立の小中学校では、過去重大な事故も起きています。
平成26年の4月、運動会に向けた組体操の練習中に、当時6年生の児童が転倒。その後重篤な後遺障害が発生(負傷した当時の児童が、区と事故当時の担任教諭を相手に損害賠償請求の裁判中。上記症状は原告の主張より)
区のまとめた資料によると、昨年度の事故発生状況は以下となっています。
・平成28年度、世田谷区立小中学校で組体操を実施した学校数は合計50校。
・その中で練習中、運動会当日の事故の件数は27件(21校)、骨折は10件(8校)。
・ピラミッドやタワーなど高さがある技の崩落等に伴う事故は無し。
・2〜3人の少人数で行う技の事故が多かった。
・尚、事故及び怪我の件数は医療機関にかかった事案の件数。

(引用以上)
小・中学生にとって、骨折は大怪我ですよね・・・。
世田谷区教育委員会では「運動会における組体操に係るガイドライン(平成29年度改訂版)」を作成していて、それを見ると組体操を行うか否かについては、校長が判断すると記載されています。

■校長が「組体操」実施・不実施を決定する際の考え方
(1) 判断の進め方
1)運動会において、組体操を実施するかどうかについては、必要に応じて教員の意見を聴取するなどして、以下の各点について検討 する。
○児童・生徒の状況(体格・体力・運動能力・人間関係・学習に向かう姿勢等)はどうか。
○教員は、安全かつ計画的、組織的に指導を進める力量があるか。
○昨年度の状況はどうか。(指導計画の内容、実施した場合の練習時及び当日の実施状況等。ケガ等発生の状況及び具体的な再発防止策。単に前例踏襲という考え方はしない。)
○これまでの事故事例等を参考に、自校での事故防止等を行えるか。
○保護者や地域の声はどうか。

「組体操を実施の方向で進める」 or 「組体操を実施しない」

「組体操を実施しない」場合は「組体操以外の演技について検討する」

(引用以上)
校長が「組体操を実施する」と判断をする段階でも、ハードルが高く設定されているように感じますね。
でもこれ、桃野からは「責任を現場に押しつけている」ようにも見えてしまう。
事故が起きても、区長や教育長、教育委員会は「組体操をやるって判断したのは学校長なんだから、責任も学校長にありますよ」っていう立場を取れるようなガイドラインを作ったのではないか。
毎年、多数の骨折事故は起きていて、時に後遺障害が残るような事故も起こる組体操。
(前述の平成28年度の骨折等の事故も当時のガイドラインに基づいて組体操が実施された結果)
その危険性を考えれば、区長が責任を持って「組体操は安全に実施できる」「組体操の危険性は排除できないので、世田谷区立小中学校では行わない」などの判断を示すべきではないでしょうか。
ちなみに、桃野は(骨折等が高い確率で起こるから)運動会で組体操を実施するべきではない、みんなで達成感や感動を味わえる種目は他にもある、との考えです。
LINEで送る
Pocket

関連記事

コメント1件

  • 栗原陽子 より:

    フェイブックには書くのが躊躇われたのですが、実はニュージーランドの小学校で補助教員の仕事をしていた事があり。5歳と7歳の男の子のいるご家庭にホームステイさせてもらっていました。まだ夏の日に日没前に子供を寝かせてたのも実際にそのご家庭の話です。昼間走り回って早くベッドに入ってたっぷり寝るので朝は自分達で親より早く起きて遊んでました。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です