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2018-09-28

世田谷区立小学校の教師が痴漢で逮捕。この教師は過去にも痴漢で懲戒免職。そして世田谷区は保護者に対して嘘の説明。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。

先日、実名で且つ勤務先小学校も含めて新聞報道されておりましたが、世田谷区立小学校に勤める教師が痴漢行為(通行中の女性の胸を触った)で逮捕され、懲戒免職(※)となりました。(※区立小学校の教師は東京都の職員であり、懲戒処分を下すのは東京都)

昨日、各区議会議員に、資料提供があり、本日所管課長(教育指導課)から説明を受けました。

この教師が逮捕されたのが、今年の6月で、懲戒処分が行われたのが9月。その間、この教師が勤めていた学校では保護者、児童に「教諭は体調不良でしばらく休む」と説明し、副校長が代わりに担任を受け持っていたそうです。桃野は、その説明を聞いて大きな違和感を感じたのですが、なぜ区は正直に「痴漢で捕まったから学校に来られない」と言わなかったんでしょう。
この教師が担任を受け持っていたのは小学校2年生とのことで、7歳〜8歳の児童に対してこの事実をどう説明するかについては、配慮が必要だとは思いますが、保護者に対しても事実と異なる説明をするというのはどうも解せません。

平素、子ども達に対して「嘘はいけない」と教える立場の学校が、はっきり言って「保護者に対して嘘をついていた」ということですよね、これは。教育指導課長に、子どもはともかく保護者には事実を伝えるべきだったのではないかと意見をぶつけたところ「まだその段階では処分も行われていないので、公表を控えた。東京都との間でそういうルールになっている」との返事でした。

でも、それおかしいですよね。

逮捕されたのは事実であって「逮捕されても、もしかしたら不起訴になるかもしれない」「裁判で無罪になるかもしれない」というのは、保護者側がそう受け止めるかもしれないし、受け止めないかもしれないというだけの話です。もしも本人が「やってない」と言ってるんだとしたら、なんならそれは区が付け加えて説明すればいいのだし。本人が認めているなら当然、隠す意味もないし。

そんな話をしながら、東京都が公表を控えろと言っても、それで事実と違う説明をしろということではないでしょう、例えば100歩譲って、逮捕された事実は公表しないとすれば「A教師はしばらく休みますが理由はまだ明かせません」という説明になるのでは。体調不良が原因で数ヶ月休んでいると信じ、心配をしていただろう方々の気持ちってどうなるの?「裏切られた」って思うのでは?という話をしたら、今度は教育指導課長、こう言いました。

いえ、実際に診断書もあって病気で欠勤ということになっていた」

出ました出ました。区役所の職員ってすぐこういう言い訳でするんですよね。いつものことですが、その度に驚きます。

それはそうなのかもしれませんよ。逮捕されて、具合が悪くなったのかもしれませんよ。でも学校に来られないのは逮捕されたからであって体調不良だからじゃないでしょ。「体調不良で休むという説明」について、最初は保護者に動揺を与えないための方便だという趣旨で説明していたのに、そこを突っ込まれると今度は「本当に体調不良だった」と言い始める。そんな態度を見せられたら、子ども達も大人を信用できなくなるんじゃないかな。

そしてもう一つ。ネット上で拡散している情報について確認すると、事実とのことでした。それは「この教師、実は過去にも痴漢行為で懲戒免職処分を受けている」ということ。区の説明によると、東京都も世田谷区も過去の犯歴、処分歴については把握していなかったそうです。
前回は都内にある国立小学校でのことであり、その懲戒処分は東京都、各区と共有する仕組みがないとのこと。国立の小中学校から区立小中学校へ、又他県から東京都へ。性犯罪を犯して懲戒免職となった教師が、その過去を隠して再就職した場合、採用する側はその事実を知らずに教壇に立たせているということが、今この瞬間も行われているのかもしれません。

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