農村の風景を抱える。世田谷の魅力の一つです
23日(火)の朝、東京を出発し、本日25日(木)の夜、帰京しました。
区民生活常任委員として、区政課題に関する他自治体の先進事例を学ぶ2泊3日の出張です。
駆け足の日程ですが、岡山市、高松市、宇多津町(香川県)、松山市を訪問。
先ずは岡山市の農業振興ビジョンと農業振興施策について。
岡山市と世田谷区は農業産出額からみると、桁が2つ違うレベルではありますが「宅地化」「都市化」「農業従事者の高齢化」「後継者不足」などの現状は非常に似通っています。
そのような状況の中、岡山市では新規就農者の増加や生産品のブランド化に取り組んでいます。
世田谷区の農業と言えば、年々その担い手は減る一方。
農地が、宅地(例えばマンションなど)に替わる例が非常に多く、農村の風景を抱える世田谷、農を通じたみどりの保全は、長年の課題です。そんな課題に対して、岡山市の取り組みを参考にするべく学んでまいりました。
例えば、担い手の育成について。
岡山市では、新規就農者を増やすための支援事業を行っており、その施策の結果については数値目標も掲げています。
年度毎にその数字は異なりますが、年間30~40件の新規就農者の増加が目標。
そして、その実績は目標値を下回るものの、ここ数年、20件/年程度の増加と、その施策は効果を発揮しています。
・農業の「場」と「就農者」に対して市が「コーディネーター」の役目を果たし、農業体験、農業サポーターの育成、経営診断などの支援を行う。
・農家に対し、米粉の生産など、新分野への進出を後押し。
・地元企業と連携し、農産品を加工品に変えて出荷することで付加価値を高める取り組みを支援。
・インターネットでの販売を後押しするなど、農家から消費者への直販をサポート。
などなど。
岡山市は、農家に対して、利益面からも「魅力ある農業」となるような支援を進めています。
世田谷区の目指す「都市型農業」においても有効だと思われるものについては、大いに参考にしてまいります。
(※明日以降のブログでは、何回かに分けて、行政視察についてご報告してまいります)
■岡山といえば桃。私も桃、大好きです。
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