いよいよ実現へ!桃野は人工呼吸器が必要な「医療的ケア児」の通学に際しては看護師を配置し、保護者の校内待機が不要となるよう取組んできました。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも先の区議会本会議での質問より。
これまでも取り組んできた「医療的ケア児への支援」についてです。
医療的ケア児(医ケア児)は、日常生活や社会生活を営むため、恒常的に人工呼吸器による呼吸管理や喀たん吸引などの医療行為を受けることが不可欠な児童。区の推計によると区内で暮らす医ケア児は、令和4年4月の時点で189人です。
これまで議会で取り上げてきましたが、我が国では「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行されており、世田谷区でも当然、法に則って「人工呼吸器による呼吸管理が必要な医ケア児が、保護者の付添いがなくても学校生活が送れるよう」区は、教育環境を整えなければなりません。
これまで繰り返し議会で取り上げてきましたが、世田谷区では保護者の付き添いを必須とし続けており、実質的には、「人工呼吸器による呼吸管理が必要な医ケア児の保護者は就労が困難」という状況が続いてきました。
そして、今回の議会質問。
いよいよ来年度、具体的には令和6年(2024年)4月から、「人工呼吸器による呼吸管理が必要な医ケア児」が通学する際、看護師配置の対象となり、保護者の付き添いを必須としないことが実現する見込みとなりました。
時間がかかりましたが、とりあえずは良かった。これで児童が安心して学べる教育環境の整備、そして家庭への負担軽減につながるはず。以下、今回の議会での区側とのやりとりです。
◾️桃野質問
医療的ケア児への支援について聞きます。
人工呼吸器をつけている児童生徒の通学に際しては看護師を配置し、保護者の校内待機を不要とせよと提言してきました。一方、9月5日文教委員会で示された「(仮称)学校等における医療的ケア実施ガイドライン(素案)」をみると「人工呼吸器を使用する医療的ケア児の保護者の付き添い負担軽減」との記載があるものの、具体的な内容は記されていません。
委員会報告の鏡文に「人工呼吸器管理に対する保護者の付添負担軽減については、別途、定める」とされているのみです。区は未だこの課題を先送りするのでしょうか。来年度当初から、人工呼吸器をつけている医ケア児が看護師配置の対象となり、保護者の校内待機は不要となるのか。伺います。
(質問より転載は以上)
◾️区側答弁
教育委員会では、医療的ケアの体制整備をより進めるため、(仮称)学校等における医療的ケア実施ガイドラインの策定に向けて検討を進めています。現在、医療的ケアを必要とする児童生徒に看護師による支援を行っております。しかし、人工呼吸器の管理について、個別性が高く、高度な医療的ケアであるため、保護者へ丁寧に説明を行い、校内での待機をお願いしております。
今後は人工呼吸器の管理について、緊急時の校内体制の確立や想定訓練の実施方法などを定め、個々の医療的ケア児の状態や保護者の意向に沿って、令和6年4月から段階的に看護師を配置し、保護者の校内待機の解消ができるよう進めてまいります。
(答弁より転載は以上)
区側は今回「令和6年4月から・・・できるよう進める」と時期を示していることから、これは実現が見込めると考えて良いでしょう。最後までしっかりフォローし、「人工呼吸器をつけている医ケア児に看護師を配置。保護者の校内待機は不要」を実現して参ります。
桃野の質問と区側の答弁の様子は以下の動画でご覧下さい。1分53秒の動画です。医療的ケア児に関する部分を抜き出しました。
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