世田谷区で放置自転車対策に注ぎ込まれるお金は、年間約3億円。放置自転車一台あたりのコストは約11万円です。
既にブログで紹介してきましたが近年、”交通手段”として自転車の価値を捉え直そうという動きが活発です。
桃野も、排気ガスを出さない(環境に優しい)、適度な運動になる(健康的)、お金がかからない(動力は自分)、などの利点を享受するべく、普段から自転車を愛用しています。
桃野が自転車で街を走っていて、必要性を感じるのは「自転車専用レーン」と「駐輪場」。
駐輪場の整備は、利便性向上の大きなカギです。
(自転車専用レーンの整備についてはこちらのブログを参照下さい)
世田谷区の放置自転車数と駐輪場の収容台数の変遷を見ると、明らかに相関関係が見て取れます。
区内放置自転車は、昭和62年は3万3161台であったものが年々減り続け平成25年には2千812台。
駐輪場の収容台数は、昭和62年には1万5422台でしたが、年々増え続け平成25年度に5万1598台。
駐輪場整備が進むにつれて放置自転車が減って来ました。
一方、世田谷区で放置自転車対策に注ぎ込まれるお金は、未だ年間約3億円。
放置自転車一台あたりのコストは約11万円です。
(すごい金額!)
放置自転車を減らす為には、もっと駐輪場を整備しなければなりません。
駅近くの駐輪場の多くで、”月極”が慢性的に「空き無し」の状態。
つまり通勤、通学で自転車を活用しようにも駐輪場が無い状態です。
調べてみると区には「駅から徒歩4分以上離れると利用されない」との考えがあり、駅至近の整備にこだわっているよう。
桃野は「駅至近では土地を見つけるのは難しい、徒歩10分程度の圏内まで候補地を広げるよう」決算委員会で区に提案しました。
さらに、マンションの敷地内に公共駐輪場を整備した場合は、その面積相当分を公開空地面積に加えることができるようにしたり(既に横浜市で実践中)、道路代替地など区有地で未活用の土地も、本来の用途に活用されるまでの間、駐輪場として使えるようにしたりといった整備手法も提案。
世田谷区は「子育アプリ」「災害アプリ」「観光アプリ」などスマートフォンのアプリを活用した情報発信も進めているところですので「駐輪場アプリ」で空き状況を検索できるようにしたり、駅から遠い駐輪場は利用料を割安にしたりといった政策で分散化もはかれると訴えました。
駅から少し離れていても、自転車を放置するよりは、空いている駐輪場に入れるという人は多いのではないかな。
これまでブログで紹介してきた「コミュニティーサイクル」で「サイクルシェア」に取り組む(自転車の総数を減らす)。
そして、駐輪場の整備を進める。
これは区民の利便性向上だけでなく、放置自転車を減らし、ひいては財政負担の軽減にもつながる施策です。
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