小中学校の校門付近には、もれなく防犯カメラが設置されているのですが・・・
防犯カメラ。
世田谷区の場合、商店街に防犯カメラを設置する場合、その設置費用や修繕費などに補助金が支給されます。
そんなこともあってか、個人宅だけでなく商店街など、街中に設置されているのを見ることも増えてきました。
凶悪犯罪の犯人逮捕につながった例が相次いだこともあるでしょうか。
かつては、「映りこむ人のプライバシーの問題」などから、設置が進むことの是非に議論もありましたが、今や設置に反対と言う方も少なくなった気がします。
防犯カメラの役割とは?
主なものは以下2つではないでしょうか。
①犯罪が起きた際、証拠として画像を残す
(犯罪行為の特定や犯人の特定)
②犯罪発生に対する抑止力
(映ってしまうことで犯罪行為をためらう)
この①と②、どちらの役割に重きを置くかによって、どのようにカメラを設置するかが変わってきます。
①の場合なら、防犯カメラは極力目立たないよう設置されるでしょう。犯罪行為を映すことこそが重要になります。
例えば「いつも駐輪場の自転車がパンクさせられる。誰がイタズラしているのか特定したい!」となれば、駐輪場の柱の陰にこっそり超小型カメラを仕掛けるという方法もあるでしょうね。
一方②の場合、防犯カメラは犯人を威嚇するかのように、目立つところに設置されるでしょう。犯罪を寄せ付けないことこそが重要になります。
例えば「いつも駐輪場の自転車がパンクさせられる。二度とイタズラされたくない!」となれば、駐輪場の入り口に「防犯カメラ作動中」と看板をかけ、目立つ場所に大きなカメラを据え付けるという方法もあるでしょう。この場合カメラはダミーであっても一定の効果はあるかもしれません。
さて、世田谷区立の小中学校の校門付近には、もれなく防犯カメラが設置されているのですが、その目的は上記①と②のどちらでしょう。
もちろん、重きを置いているのは②の役割。
犯罪者を寄せ付けない、犯罪抑止効果を狙って設置されているものです。
最近、区立小中学校の周辺で、子ども達が犯罪の被害にあう例が相次いでいる(先の一般質問で取り上げました)こともあり、桃野は、区内の小中学校のいくつかを自転車でまわってカメラの様子を確認してみました。
そこで感じたのは「せっかく防犯カメラを設置しているのに、抑止力が不十分。もったいない!」との感想。
(もちろん、全部の学校がそうではないのですが)
先ずカメラがどこにあるかわからない。もっと目立つところに”いかにも高性能に見えるカメラ”をドーンと設置すればいいのに。
そして、防犯カメラが作動している旨の掲示は、どの学校でもされているのですが、これも目立つところにあるもの、やや奥まったところにあるものなどまちまち。他の掲示物に埋もれてしまって、目に留まりにくいものもありました。
子ども達を犯罪から守るため、せっかく設置している防犯カメラですから、その持つ力を最大限に引き出したいところです。
小さなことかもしれませんが、大した費用がかからず、ちょっとした工夫で取り組めることですので、是非各学校で防犯カメラの設置状況について、もう一度点検してもらいたい。先日、区役所の教育所管に申し入れをいたしました。
ついでにいうと、各学校のカメラ、結構古そうだったので、万が一の時の為に、しっかり犯人特定につながるよう設備更新も進めたいな・・・。
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