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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2019-03-16

制度改正で救われるカップルが増えますように。同性パートナーシップ宣誓について。区は桃野の指摘を受け止めたよう。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今日のブログも予算特別委員会から。
あまり質疑時間がとれませんでしたが「世田谷区同性パートナーシップ宣誓」について。
まずこの制度については以下。
(世田谷区のホーミページより)
区は、基本計画において「多様性の尊重」を掲げ、女性や子ども、高齢者、障害者、外国人、性的マイノリティなどを理由に差別されることなく、多様性を認め合い、人権への理解を深めるため、人権意識の啓発や理解の促進をしています。
世田谷区同性パートナーシップ宣誓にかかる取組みは、同性カップルである区民が自由な意思によるパートナーシップの宣誓を区長に対して行い、その宣誓書を受け取ることにより、同性カップルの方の気持ちを区が受け止めるという取組みです。
引用以上。
桃野は、多様性の尊重という趣旨、性的マイノリティの権利拡大について大賛成。議会でもこれまでその主張に沿って発言してきました。
でも一方で、この世田谷区の制度はまだまだ改正が必要とも考えています。例えば対象範囲を狭く絞りすぎているというのも一つ。
例えば、事実婚のカップル。
このカップルがパートナーシップ宣誓を行い、宣誓書を作りたいと言っても、世田谷区は「あなた達は対象ではないのでダメです」と受け付けないというんです。
なぜ???
多様性の尊重というなら、それも認めるべき、宣誓したいと申し出てきた事実婚のカップルをわざわざ排除する必要はないと思うのですが。
区は、この制度は「同性カップルのための制度だから」と言うのみで「だから、それを広げればいいのでは?」という問いには答えられないようなのですが、それはさておき。
更に桃野がおかしいと思うのは以下の事例。
1)世田谷区が制度改正で「パートナーシップ宣誓制度の対象にする」としているカップル
・戸籍上は男性で、性自認も男性のAさん。
・戸籍上は女性で、性自認が男性のBさん。
この場合、AさんとBさんは戸籍上は男女なので法律婚を選択できますが、それを選択せずパートナーシップ宣誓をしたいという場合、対象となります。
2)一方、世田谷区がパートナーシップ宣誓制度の対象外としているカップル
・戸籍上は男性だが、性自認は女性のXさん。
・戸籍上は女性だが、性自認が男性のYさん。
この場合も、XさんとYさんは戸籍上は男女なので法律婚を選択できますが、婚姻届に夫がX、妻がYと記載されることに強い違和感があるので、法律婚を選択せずパートナーシップ宣誓をしたい。そんなことがあっても、これは対象外だそう。
世田谷区は「この制度は性的マイノリティのための制度だから事実婚は対象外」とする一方で、XさんとYさんのケースは性的マイノリティであるが対象外としています。
世田谷区長、いったいどういう考えで制度設計しているんでしょう。
(関連ブログはこちら
というこで、今回、予算特別委員会で制度改正を求めて質疑を行ったのですが、区側の答弁は概ね以下のような内容でした。
Xさん、Yさんのような事例も、性的マイノリティへの支援を拡充するために検討するべきものと考えている。すでに対象にしている他自治体の事例も参考にしながら、世田谷区男女共同参画・多文化共生推進審議会審議会の意見も聞きながら検討に着手する。
区は、桃野の指摘を前向きに受け止め、宣誓できるカップルの対象を広げるための検討を始めるということのようです。
早急に進めてほしい。制度の改正で救われるカップルが増えますように。
質疑の様子は動画で確認ください。同性パートナーシップ宣誓に関する部分は、28分30秒ぐらいのところからです。

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