世田谷区にも住んでます、ハクビシン。家屋侵入などの苦情・相談件数は年間100件程度
先日は、カラスの害などを中心にブログでご報告しました。
本日のブログも人と動物との共生について。
ピンと来ない方(都心部にお住まいの方を中心に)もいらっしゃるかもしれませんが、東京都は平成25年度末から「アライグマ・ハクビシン防除実施計画」を定めこれら動物の防除に乗り出しています。
同計画より抜粋すると。
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都内全域を対象としたアライグマ及びハクビシンの生息調査等は行われていないが、 都民からの相談や捕獲状況などの実績から、生息範囲はかなり広がっているものと考えられる。
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種ごとでは、アライグマは多摩地域を中心に分布が広がっており、個体数も増加傾向で区部への侵入も進んでいると推定される。
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ハクビシンは、都内各地に分布 しており、個体数も増加傾向で区部にもかなりの数が生息していると推定される。
【ハクビシン】
外来種と考えられている。
植物食中心の雑食性で、果実、種子、小動物、鳥、鳥の卵などを食べる。中でも果実を好む。
熟した果実や野菜などを見つけると毎夜同じ路を辿って侵入するので、獣道が形成される。
民家の床下・屋根裏などに棲み着くこともある。
電線を使って移動することもある。
【アライグマ】
日本にも外来種として生息する。
移入後の繁殖により、農作物への被害や生態系への影響などが問題となっている。
雑食性で、非常に幅広い食性を示す。
人間の居住地近くでは、生ごみを利用するアライグマもいる。
アライグマを罠で捕獲する際の誘引餌には、スナック菓子(キャラメルコーン)やマヨネーズ、揚げパンといった人間の食べ物を用いることが多い。
※動物の説明並びに写真はwikipediaより
これらの動物による被害は以下のものがあります
・農作物を荒らす
・家屋に浸入し糞尿、ダニ、ノミなどを撒き散らす、騒音や振動臭いによって生活の快適性が損なわれる
・狂犬病(アライグマ)やトキソプラズマ、E型肝炎(ハクビシン)を媒介する事もある
世田谷区では、アライグマによる被害は確認されていないようですが、ハクビシンに関しては世田谷保健所への苦情・相談件数が平成24年度100件、平成25年度107件となっています。
こういったことからも世田谷区では「ハクビシンを防除することにより、区民の生活環境の保全を図る」ことを目的として、区民からの相談があった場合、捕獲、駆除を実施する事業を始めます。
平成26年9月15日から当面3年間。
今後、区が入札で専門業者を選び実施します。
費用は区と都で負担し、区民の金銭的負担はありません。
「アライグマラスカルも畑を荒らして、殺されそうになり、その後いろいろあって結局飼い主によって、森に返されたんだよなぁ」と幼き日の思い出がよみがえりました。
捕獲されたハクビシンは殺処分されます。
家屋にすみついてしまった場合は駆除しか方法はないのが現状のようですから、人間の方も、これら動物が家屋に侵入しないような予防手段を行なうべきですね。
具体的には「破損した通風口や屋根、軒下は修理する(動物が侵入する隙間を塞ぐ)」「屋外に生ゴミを長時間放置しない(エサになる)」「屋根やベランダにかかる庭木があれば剪定する(木を伝って侵入する)」など。
駆除に至らないような工夫は、人間に求められます。
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