世田谷保健所、区民の秘密をばらす!(2)
昨日のブログに続き、桃野の一般質問よりご報告です。
世田谷保健所が公益通報者の秘密をバラしてしまった件。
今年4月20日の産経新聞に世田谷保健所に関する記事が掲載されました。
「内部告発を受け弁当業者の検査を行った世田谷保健所が、業者側に告発の事実を漏らし、通報したパート勤務の女性が検査当日に解雇された」というものです。
昨日のブログでご報告しましたが、桃野は報道以降、本件について調査を進めておりました。
昨日の一般質問では以下について質問をしました。
①
(質問)
事業者に通報者を特定するような情報を与えたのか。
(答弁)
明確に否定。通報者を特定できる情報は与えていないとのこと。
②
(質問)
本件について、保健所に通報があった際、保健所の職員は通報者に対して「通報者の名前が会社に知られ経済的損害を被った場合、保健所に持ち込まれても責任は持てませんから」と発言したというのは事実か。
(答弁)
通報者個人とのやりとりの内容に係るものなので、という理由で「発言の有無について答えない」という答弁。
③
(質問)
保健所が事業者に立ち入り検査を行った際、逐一「○○と言っている人がいます」とあたかも内部からの通報で検査を行っていると推定される発言を繰り返したのか。
(答弁)
そういう趣旨と受け止められる発言があった。質問の仕方に工夫の余地があったが調査自体については適切に行なわれた。
④
(質問)
保健所は、立ち入り検査の後、実名を挙げて「○○は、今度は東京都に通報に行っているそうです。何を考えているのですかねぇ」と事業者に伝えた。
(答弁)
具体的な表現はともかく、不適切であり、通報者にお詫び文を出した。この場を借りて改めてお詫びする。
⑤
(質問)
新聞報道の後、議会に「公益通報者保護制度に基づいて運用を行ない適切に対応した」と報告している。
この報告は正しくないのではないか。その後区の認識や状況が変わったのであれば改めて報告をし直すべきではないか。
(答弁)
調査自体については適切に行なわれており、議会への報告は適切だった。
新聞報道されたという事実を受けて行なった報告以降は、報告の必要はないと判断した。
「やってない!」と明確に否定したいことは、声高に主張するにもかかわらず、その他の疑いについては明確に答えないという態度です。特に②はひどい。
③については、発言の非を認めておきながら、なぜか「適切だった」と言い募るのは詭弁としか思えません。
④についても、認識が不十分です。議場の再質問でも取り上げましたが「本人に謝ったから良い」という問題とでも思っているのでしょうか。これは「世田谷保健所は区民の秘密を利害関係者にべらべらしゃべってしまう」ということ。区民の信頼をそこなった不祥事なんです。その意識がまったくない。そういう視点での反省もまったく無い。
⑤に至っては、このまま私がこの問題を取り上げなければ、議会や区民に対して「何事もなかった」かのようにやり過ごそうとする態度と言えるでしょう。
世田谷区は、公益通報者保護制度の何たるかを全く理解していない。
そして、区民の人生に大きく影響を与えたこの一件について、全く反省しているとは思えません。
■区議会ホームページはこちら
→http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html
平成25年第3回定例会
「9月19日(木)収録内容を表示」をクリックすると桃野の質問の様子をご覧頂けます。
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