世田谷区議会議員から区職員へのハラスメント。一昨年の質疑に続き、昨日の区議会本会議でもその存在が明らかに。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は、こんなニュースもありました。パワハラ問題に関連して全柔連の山下泰裕会長が会長職を辞任することを示唆したと報道されています。
山下泰裕会長、パワハラ指摘を放置「私の責任は重い」https://t.co/oUt8lqzZpI
昨年11月下旬に対応を一任されながら、約2カ月もパワハラについての判断を放置したことになる
山下氏は全柔連会長のほかにJOC会長など複数の役職を兼務
トップとしての職責を十分に果たせていないと指摘する声もある
— 産経ニュース (@Sankei_news) February 26, 2021
パワハラ、セクハラなどのハラスメントは許されないことであり、もしもそうしたことが起きた場合、その組織ではしっかりと再発防止に取り組まなければなりません。これは今や社会的なコンセンサスと言って良いでしょう。
地方議会を舞台にしたパワハラやセクハラ事件が報道されることもありますが、桃野は「議員による区職員へのハラスメント」「議員間でのハラスメント」はあってはならない、許されないとの態度を貫いていきたいと思っています。
現在、世田谷区議会では、議会運営委員会で取り扱われている段階ですが「世田谷区議会議員による職員に対するハラスメントに関する条例」をつくろうという動きがあります。
一昨年(2019年)3月22日の予算特別委員会では、我が会派の大庭正明議員が、宮崎副区長と以下の質疑をしていました。
(大庭議員)
理事者の取材に対して、声を荒げたり、暴言を吐いたり、いわゆるパワハラとも考えられる態度で接する議員がいるということの報告を受けていますか。
(宮崎副区長)
取材で控室に入らせていただいていますし、いろんなケースがあろうかと思いますが、議員の方から大きな声を出されるということがあったということは、何人かの幹部職員から報告を聞いております。
これは、区の事務方トップが「パワハラの認定まではしていないが、そのようなことがあった」と言っているということでしょう。実はこの質疑の伏線になっているのですが、我々の会派の議員控室の壁越しに、他会派の議員が区職員に対して、長い時間、怒声をあげ続けているその声が聞こえてくることがあります。
そして、先日(2021.02.25)区議会本会議の我が会派の代表質問では更に以下のやり取りがありました。
(大庭議員)
その後(議員から区職員への)パワハラに該当するような事例は、あるいはパワハラではないかとの相談事例は耳にしていますか。宮崎副区長にその後の経過を伺います。
(宮崎副区長)
議員からのパワハラに該当するような事例をその後聞いているかというご質問ですが、職員本人にとって、仮に人に話をすることがすなわち相談するという意味を持つという前提とするのであれば、取材において議員より職員本人がパワハラと感じる扱いを受けたのではないか、 といった相談を上司や同僚等にした事実があることは聞いております。
宮崎副区長の答弁からは、職員が議員からのパワハラと感じる行為が、今も続いていることがわかります。
条例により、どこまで抑止力、再発防止に実効性を持たせることができるかは大きな課題ですが、少なくとも世田谷区議会として「ハラスメントは許されない」という態度を結束して示すべき。桃野は条例制定に前向きな姿勢で臨んでいます。
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