お風呂に危険が潜んでいるという話
寒い日が続いています。
体調を崩さないようなケアも必要ですね。
例えば、温かいお風呂にユックリつかって心身を休めるのは、寒い冬の至福の時だったりします。
ところが、そのお風呂に実は危険が潜んでいるという話。
1月19日の朝日新聞に「入浴死」という言葉が掲載されていました。
2011年に入浴中に心肺停止で亡くなった65歳以上の高齢者は4,252人。
うち80歳以上は2,438人と過半数。
又、その6割が12月から3月の冬場に発生しているそうです。
記事では「ヒートショック現象が原因の一つ」としていました。
寒い脱衣所で裸になると体が冷えて血管が急速に収縮し血圧が上昇。
その後、熱い湯につかると血管が緩んで血圧が急激に下がり、意識障害や心肺停止につながることがあるとしています。
寒いところから急に温かい湯船に入る事に体がついていかないことが原因ということですから、脱衣所や浴室内をあらかじめ温めておくことや、湯船の温度を低めにして入浴するなどの対策が効果的のようです。
記事ではさらに、入浴中の熱中症にも警告をしていました。
汗をかきにくく体温調整のうまくいかない高齢者は熱中症になりやすいという側面もあります。
高齢者ではなくとも、例えばジョギングやジムワークなどのトレーニングで汗をかいた後にサウナやお風呂に入る習慣がある方は、入浴前の水分補給を十分に。加えて短めの入浴を心がけた方が良さそうです。
心身を休める日本の文化「お風呂」ですが、思わぬ事故を招く場所でもあるということは心にとめておいた方がよさそうです。
【冬場の入浴事故を防ぐ簡単な対策】
・入浴前に浴室にお湯をまく
・脱衣場には暖房器具を
・湯の温度はぬるめ(38〜40℃)
・入浴時間は短めに(5〜10分)
・入浴前後にコップ一杯程度の水分補給
(1/19朝日新聞の記事より)
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