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2025-10-01

世田谷区の著作者人格権問題。ようやく改善に向けて進んでいます。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日は、決算特別委員会にて質疑。持ち時間は18分程度と短めでしたので大きく2つのテーマに絞って取り上げました。

1)区史編纂問題について(著作者人格権に関する問題、世田谷区文化財研究所に係る問題)

2)区長の公用車の使い方について

今日のブログは「1)区史編纂問題について」ご報告です。

質疑の様子は以下の動画でご覧ください。

世田谷区の区史編纂事業については、これまで様々な観点で取り上げてきましたが、特に問題視してきたのは、区が各委員に対して「著作者人格権(※)の不行使」を強要し、これに同意しなければ委員から外すとし、本当にそうしてしまった(著作者人格権不行使を承諾しなかった委員を区史編纂委員から追放した)ことです。

※著作者人格権

公表権(未公表の作品を公表するか決め、その時期や方法を決定できる権利)

氏名表示権(著作物への著作者名の表示の可否や方法を決定できる権利)

同一性保持権(著作物の内容や題号が意に反して改変されない権利)

様々な経緯を経た後も区は、考えを改めることなく、追放されてしまった委員は東京都労働委員会に救済を求めていました。

結果、区は「著作者人格権の尊重」を表明し、和解。

以下関連ブログです。

区史編さん問題。区がこれまでの誤りを認め、今後は著作者の権利を尊重するという答弁。

本日の質疑では、和解を経て、今後区は区史編纂にどのように取り組むのか確認しました。

区の答弁で大事なポイントは2点。

先ず一つ目、委員に対しては今後個別に「著作者人格権の扱い」について協議。委員に「不行使条項を外してほしい」という意思があれば、そのようにし新たな契約を結ぶ。

二つ目、今後、新たな委員と契約する際は、区は不行使条項を盛り込まない。

これでようやく、委員の権利が尊重されることを確信できました。

そして、世田谷文化財研究所に係る問題。

区史編纂委員の一人が代表を務める世田谷文化財研究所。そこに区史編纂事業の仕事の一部を下請けに出していたというのです。

しかも、公募で事業者を募ったということですが応募してきたのは一事業者のみ。当然そこが選ばれます。

税金を使って身内に仕事を回すということになっていたのではないか。競争性のない中で事業者が選ばれていたのではないか。それで公正性は保たれていたのか。

区側の答弁は簡単にいうと「平成29年にそういうことがあった。昔のことなので詳細はわからない」というもの。

区史編纂は当然、区民の税金を使って行われているもの。公正性に疑義を持たれるようなことがあってはいけません。仮に「過去のことは時間が経ちわからない」としても、今後は区が堂々と説明できる仕組みの中で行われなければなりません。

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