子育て世帯等が家を買う際には30万円支給だって!?
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
「保坂区長、また変なこと言い出したな、、、」
というのが桃野の第一印象です。
昨日(11/11 )の都市整備常任委員会で「子育て世帯・若年夫婦世帯を対象とした住宅施策の検討状況について」の報告がありました。
これは簡単にいうと、子育て世帯等に対して「世田谷区に住んでください!」と、家を購入する際や広い賃貸住宅に住み替える際にお金を配りますという内容。
家を購入する場合には30万円程度(予定)の支給、賃貸住宅の住み替えの場合はせたがやPay(電子マネー)を10万ポイント支給。
これ、皆さんはどう思いますか?区民の皆さんの大切な税金の使い途として妥当でしょうか。
桃野がまず疑問に思ったのは以下2点。
(1)「子育て世代に住んでもらいたい」と考えた時に、お金を配ることが果たして適切でしょうか。一回こっきり30万円もらっても、環境が気に入らなければ出ていってしまうのでは?本来やるべきは、子育て環境の充実、保育関連施策の充実、小中学校の質の向上などなど、”選ばれる自治体”になるための施策投入でしょう。
(2)「一回こっきりのお金」で動く方々に働きかけるとして「家を購入する場合には30万円を支給」に果たしてどれだけの魅力があるのでしょうか。11月10日の日経新聞によると10月の新築小規模戸建て住宅の平均希望売り出し価格は城南・城西6区(品川・世田谷など)で前年同月比23.2%高の1億972万円。もちろん中古の場合もあるし大きさや駅からの距離などで住宅価格はまちまち。仮に5000万円の家を買うとして「30万円もらえるから〇〇区じゃなくて世田谷区で買おう」ってなる???
【新築戸建て価格最高8667万円 10月東京23区、都心高級物件が押し上げ – 日本経済新聞 】記事によると「城南・城西6区(品川・世田谷など)は前年同月比23.2%高の1億972万円」。世田谷区長が住宅取得支援に30万円支給(金額検討中)って言い始めたけど何の意味があるのか。https://t.co/zkkuJGTFPr
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) November 12, 2025
ということで、また世田谷区長が変なこと思いついたなというのが桃野の印象。これから議会で議論をしたいと思っていますが、本当に区民にとってメリットがある施策できなければ、桃野は賛成できません。
以下、昨日の都市整備委員会の資料より抜粋。区は、1)2)は令和8年度から実施、3)4)5)は引き続き検討としています。
1)住宅取得支援金助成
①概要
区内に居住する子育て世帯または若年夫婦世帯が、建築・購入等により新たに区内の住宅を取得する場合、住宅取得支援金を助成する。
②対象世帯
世帯構成員のいずれかが区内に5年以上在住する未就学児を養育する子育て世帯または夫婦のいずれかが39歳以下の若年夫婦世帯(同性パートナーの世帯を含む)
③対象住宅
以下のすべての要件を満たす住宅 (ア)建築・購入等により新たに取得した区内の戸建て住宅または分譲マンション (イ)自己の居住する部分の床面積が50㎡以上であること (ウ)新耐震基準に適合または同等の耐震性能を有していること
④助成金額
30万円~(検討中)
2)民間賃貸住宅への転居支援金助成
①概要
区内の賃貸住宅等に居住する子育て世帯または若年夫婦世帯が、区内のより広い民間賃貸住宅に住み替えする場合、転居支援金を助成する。
②対象世帯
世帯構成員のいずれかが区内に1年以上在住し、現在、賃貸住宅等に居住する未就学児を養育する子育て世帯または夫婦のいずれかが39歳以下の若年夫婦世帯(同性パートナーの世帯を含む)
③対象住宅
以下のすべての要件を満たす民間賃貸住宅
(ア)現在居住する賃貸住宅等より床面積が広い区内の民間賃貸住宅
(イ)最低居住面積水準以上であること(世帯人数×10㎡+10㎡)
(ウ)新耐震基準に適合または同等の耐震性能を有していること
※社宅・寮・官舎等の給与住宅や法人名義で契約した住宅は対象外
④助成金額
せたがやPay10万ポイント(一律)
3)区営住宅の再編
区営住宅の再編により創出した土地を活用し、低廉な家賃の住宅を建設
4)賃貸オーナーへの助成
賃貸オーナーに対し、一定の広さを満たすファミリー向け賃貸住宅を供給した場 合に建築・改修費の一部を助成














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