富士山が噴火するという事態を想定しておく必要があります。本日の東京新聞の一面記事で改めて。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
天候にも恵まれているGW前半。山に登っている方もいらっしゃるかもしれません。
山ガールという言葉も定着してきましたし、登山ブームとも言える状況ですね。
そんな皆さんにも是非知っておいて頂きたいのが、富士山の降灰対策。
本日(2018.05.01)の東京新聞の一面はこれでした。
【富士山火山灰、23区で10センチ、噴火被害想定案、対策議論へ】
(以下、一部抜粋引用です)
富士山の噴火で首都圏を中心に降り積もる火山灰に関し、政府が検討する被害想定案が三十日、判明した。過去の噴火の推計から東京二十三区で1~10cm以上降灰する可能性を指摘し、住民の健康や交通、電力などインフラに与える影響を明示したのが特徴だ。大量降灰によって首都圏の都市機能がまひする恐れがあり、年内にも初めてとなる対策づくりに向けて本格的な議論を始める。
(引用以上)
実は、桃野が世田谷区議会で初めて富士山の降灰対策の必要性を取り上げたのが、2015年の6月。(過去ブログ参照下さい)
この時、すでに東京都は降灰対策の必要性について指摘をしていましたが、社会的な注目度は今ひとつ。一度、富士山から火山灰が吹き出すと東京の都市機能が麻痺するという大変な指摘が一般に浸透していないということに対して、桃野は危機感を覚えていました。
そこから約3年。
ようやく、こうして新聞の一面で取り上げられるようになったことで、対策も一歩前進という思いです。
以下、是非多くの方に知っておいて頂きたいと思います。
*
・火山灰は雪と違い暖められて溶ける事はない。
地面などに落ちた灰はもうもうと舞い上がる。火山灰は水で濡れると互いにくっついてしまうという特性があることから水で洗い流すこともできない(仮に排水溝等に火山灰を流せばすぐに詰まってしまう)。
・水源地や浄水場が汚染される可能性もある。
積もった火山灰の重みで送電線が切れたり、ぬれた火山灰が電気を通して変電設備などがショートしたりと広範囲に渡っての停電を引き起こす恐れがある。道路に2センチも火山灰が積もれば、車はスリップしてコントロール不能、エンジンのフィルターも目詰まりを起こし、動かなくなる危険がある。
・火山灰を迅速に取り除かなければ、上下水道、電気、交通などの機能が広範囲に渡って停止してしまうことが想定される。
・目や気管支、肺などが傷つけられる健康被害についても注意は必要。
・現在、多くの区民は、降灰時の対応法を知らない。
・現在の体制のもとで都の想定通り灰が降った場合、先ずは区民一丸となって初期対応にあたるしか方法は無いと思われる。
区民総出で火山灰を除く
水をまいたり、火山灰を排水溝に捨てたりしない
集めた灰はスーパーの買い物袋などを2重にしたものに入れる
袋に入れた灰は雨のかからないところで保管
停電などに備え、1週間ほどの飲料水や食料を備蓄
マスクやゴーグル、隙間を塞ぐ目張りテープ等も必要かも
政府、東京都、世田谷区。行政は「想定と対策」に積極に取り組む必要があります。
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