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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2023-01-19

本日(1/19)夕刻のニュース番組にて「ふるさと納税による財源流出の一方で起きていること」を解説させてもらいました。早速様々な反響を頂いてます。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日のスーパーJチャンネル(テレビ朝日)をご覧いただいた方から早速、感想をお寄せいただいています。ありがとうございます。

番組で取り上げられたのは「ふるさと納税」で多額の財源が流出しているという話。これまで世田谷区は、税の流出額は87億円にものぼると繰り返し区民に訴えて来ました。

■以下、区のお知らせ「せたがや」令和4年10月2日号から抜粋

ふるさと納税という制度がある以上、魅力的な返礼品のある自治体に納税(実際は寄付)したいと考えるのも理解できます。例えば世田谷区民が「世田谷区に5万円納税して、返礼品なし」より「X市に5万円寄付して、おいしいお肉をもらう」を選ぶのは自然といえば自然な行動です。同じ5万円なら肉をもらえる方が嬉しいですよね、それは。

桃野はこれまで、世田谷区に対しては、魅力的な返礼品で対抗するしか税流出を押しとどめる方法は無いと提言してきましたし、国にふるさと納税制度の改正を求め続けなければならないと言い続けてきました。世田谷区では区長の決断が遅れ、桃野も歯がゆい思いをしていましたが、昨年11月やっと区長は、返礼品の充実に舵を切ることを表明しました。

以下関連ブログ。

ふるさと納税。世田谷区長は「返礼品競争には加わらない」と言い続けていましたが、遅まきながら大方針転換。世田谷区へのふるさと納税でこんな返礼品。

今日のスーパーJチャンネルでは桃野のコメントは当然、短く編集されていましたので、区民の皆さんに伝えたいことが伝わりきれてないような気がします。桃野が言いたかった事を以下に簡潔にまとめます。

・ふるさと納税制度がある以上、返礼品を目当てに世田谷区以外の自治体に納税する方の気持ちはよくわかります。

・一方で、世田谷区の公共施設整備の整備、維持管理には多額のお金を要します。財源がどんどん流出していけば区民サービスの低下を招くということも理解してもらいたい。

・例えば区立小中学校の改築。かつては改築の目安は築50年でしたが現在は築65年。しかも「長寿命化」の掛け声のもと、65年経っても改築ではなく部分的な改修で延命することもあるという方針になっています。

・令和9年から令和18年度に建て替える計画となっている学校群の中には、現在築55年以上の学校がひしめき合っているので、この先の改築計画は財源の問題も絡めて課題となっている。

・例えば、今現在は砧小学校の改築に関して。砧小学校は当初、令和5年頃に改築を行う計画で、令和2年に改築事業者の選定を行っていました。その際、区は概算事業費を約62億円と見込み計画を進めていましたが、結果的に、その金額で改築工事を引き受けてくれる事業者はありませんでした。その後区は基本構想を一部見直し令和4年、概算事業費を68.5億円に引き上げて再度事業者選定に入りましたが、これも結果的に手を上げる事業者はなし。現時点で砧小学校の改築の目処はついていません。改築のタイミングを迎えているわけですから、きれいに校舎を立て替えて、最新設備の学校で子どもたちには学ばせてあげたい。本来必要な予算は速やかに積み上げて、改築工事を進めるべきですが、財源の問題もあり「仕切り直し」という状態になっています。要はお金の問題はとても大きいということ。

・そして道路。こちらも区内各地で傷みが激しいにも関わらず舗装の更新が進んでないところがたくさんあります。以下は世田谷区舗装更新計画より抜粋。ひび割れ率が25%を超えたまま更新できてない箇所が区内には点在しているのが実態です(黄色い下線は桃野が引きました)。

こういう状況ですから、ふるさと納税制度の改善は国に求めなければなりませんし、世田谷区は区民の皆様に対して、是非世田谷に納税していただけるような魅力的な返礼品(モノばかりではない)をラインナップする必要があります。

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