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2017-10-25

チャイルド・デス・レビュー。命を落とした子ども368人のうち128人は救えたということ。非常に重い事実です。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日(2017.10.20)の読売新聞(夕刊)より。
「虐待死、見逃さない」子供の全死亡例検証。病院や児相連携 】
記事を読んで膝を打つ思いでした。なるほど。
子どもが亡くなった時「明らかに虐待を受けた形跡」があれば、虐待死として警察等が動き始めることになるのでしょう。
でもそうでない場合は?
例えば乳児が狭いところに挟まって窒息し、命を落とした。親は「目を離したすきに隙間に入り込んでいた」と証言する。他に窒息に至る状況を示すものがない。一方で、近所の方からは「育児に悩み子どもを疎む発言が多かった」という証言があった。
そんな場合、虐待の疑いが排除できないまでも、事故死ということになるのでしょう。
少しでも虐待死の可能性があれば、様々な立場の方が多角的に事故・事件を検証すること、また蓄積された過去の実例と照らし合わせることで、事実を見極められる可能性があるはず。そして、事故であればその事故を未然に防ぐ策や医療面での対応策を作ることにも資するはずです。
(以下、記事より引用)
子どもの虐待死が後を絶たない中、子どもの全死亡事例を記録、検証して関係機関で情報共有し、再発防止につなげる試みが各地で広がっている。この取り組みは「チャイルド・デス・レビュー(CDR)」と呼ばれ、厚生労働省も導入に向けて検討を開始。虐待死を巡っては、自治体が把握していない事例も多くあるとみられ、同省の研究班の試行には現在、全国約200の医療機関が参加に名乗りを上げている。
(中略)
「子どもが亡くなるまでの状況を細かく調査すると、行政の統計には表れない虐待の疑いが濃厚な事例や、防ぐことができた事故死の事例が見えてくる」。名古屋大学医学部付属病院(名古屋市)でCDRを試行している沼口敦医師は、そう指摘する。
沼口医師らの研究班は、2014年に愛知県内で亡くなった15歳未満の241人のうち、189人について、病院などからカルテや死亡診断書などを集めて分析。児童相談所(児相)や警察など関係機関が参加した委員会で検証を行った。
 県は同年、両親が買い物中に駐車場の車内でチャイルドシートのベルトが首にかかって窒息死した男児ら2人を虐待死として国に報告していたが、沼口医師らの分析の結果、さらに7人に虐待死の疑いがあった
(引用以上)
更に、同記事に掲載されていた日本小児科学会の調査では、以下のことが明らかになったそうです。
2012年度に「チャイルド・デス・レビュー」(CDR)に関する委員会を設置して東京都、群馬県、京都府、北九州市で試行、2011年に死亡した15歳未満(東京都は5歳未満のみ)の368人の死因を医療機関に尋ねた結果、虐待の可能性があったのは27人、風呂場での溺死など未然に防げた可能性があると考えられた死亡は101人に上った。
命を落とした子ども368人のうち、128人は命を救えたということ。非常に重い事実です。
チャイルド・デス・レビュー(CDR)。
世田谷区は現在、東京都から「児童相談所」の移管を受けるべく準備を進めています。CDRの仕組みについても併せて検討が必要だと考えます。

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